鐵屋+Cafe ~島々ノ文化ノ風ガフク~ 現代アート 鉄彫刻家

鉄彫刻家の創作な日々と鐵屋+Cafeの島風な日々。『紅い鉄』『土へ還る鉄』を暮らしへと♪島文化薫るカフェとアートな鉄。

錆を誂えます。

2017年12月03日 09時39分18秒 | 創作・活動 




錆鉄の仕立て屋を
始める準備が整いました。



錆は月日を要する。
昨日今日で、
生まれる表情はなく、
太陽、風、雨などの自然の力、
そして、手によって、
いい顔をしてくれます。
いつか、土へと還る鉄には、
生命の色があります。
紅くなろうとしています。


地球重量の 1/3は、鉄。
人間の身体にも鉄は生きています。
地球は、鉄の惑星と云われています。
鉄の生み出す磁場は、
宇宙からの放射物質を
遮ぎり、生命を守ってくれてます。
紅い鉄が、
生命を守ってくれてます。
鉄は産業を発展させ、
人々の暮らしを豊かにしてきました。
鉄を制する者は、
国を制してきました。
時に、生命を脅かし、
時に、生命を育み。
どちらも紅い鉄なんです。
僕は、この紅い鉄に、
今でも苦しめられています。
でも、この苦しみこそが、
鉄なのかもしれません。
生きるということなんだと
僕は感じれるようになりました。
ようやく。


錆が紅くなろうとしていることは、
そんなことに繋がってるんだと
僕は感じてます。
詳しいことはよく分からないけど、
普通に錆鉄に惹かれてます。

母胎で、
鉄の匂いを感じ、
生を与えられてから、
母の背で
鉄の匂いや音、色を
感じていました。
歩き始めて、
鉄に触れて、鉄を使い、
鉄で痛み、鉄を感じてきました。
学び始めた頃は、
父の手から放つ鉄を拒絶し、
逃避行しました。
しかし、
記憶は匂いから脳を刺激します。
今思えば、17歳の頃でした。
父の作る本物の鉄に
錆びを付けた僕がいました。





20年近く、ボチボチと
薬品は使用せず、
自然の錆を育ててました。

ようやく、
10年もの、
5年もの、
そんな錆鉄を
感じていただけるように
なりました。

鉄板から、
棒鋼と、
手を加えて形も含め、
誂えさせていただきます。

詳細は、後日
お知らせします。