鐵屋+Cafe ~島々ノ文化ノ風ガフク~ 現代アート 鉄彫刻家

鉄彫刻家の創作な日々と鐵屋+Cafeの島風な日々。『紅い鉄』『土へ還る鉄』を暮らしへと♪島文化薫るカフェとアートな鉄。

撮影より、この想いつづけ。伝えるのではなく、伝わるってこと。

2016年10月15日 06時44分29秒 | 創作・活動 


先日の鉄造形ワークショップの
撮影を終え、
限られた時間の中で、
伝えれるものとは?
そんな時に、
昨年の鍛鉄特別教室を
振り返ってみた。

以下、昨年のブログ記事より、
抜粋。

本日、鍛鉄特別教室。
あと1日で卒業となりました。
最終となる塗装作業を残しておりますので、
まだ、『お疲れ様~♪』
『おめでとうございます♪』とは、
云えないのですが、
このカタチになるまでの
道のりは遠く、険しく、でした。
この教室を始めるにあって、
とても、厳しい条件をお伝えしました。
生半可な気持ちなら、
辞めていただくこと。
鉄と向き合う覚悟をもつこと。
火は容赦なく、
美しくも、醜くも、
形成すものに、正直であること。
技術習得を求めず、
表現/造形への感性を求めること。
ハード面では、
一年や二年で、
習得出来る技術はないので、
技術の未熟さを前提に、
創作していただく。
高熱、紫外線、火花、騒音。
火傷、切り傷、擦り傷。
過酷な環境の中での創作。
女性にはリスクが高過ぎること。
そんな、条件を受け入れていただき、
覚悟を決めての創作でしたからね。

創作の最終段階にきて、
怪我も、火傷もなく、
無事に創作が進み、
今日、溶接を経て、カタチになった瞬間は、
思わず、『お疲れ様~♪』と、
達成感と安堵感で、
気持ちが高揚しましたね。
最後まで、頑張ってくれたなぁなんて、
創作とは?造形とは?鉄とは?
色んなことが、この教室を通して、
僕の方が教えられた気がします。

先々月の卒業の時も感じたことですが、
ワークショップ、体験のように、
数時間の中では、
伝えきれない想いがあって、
一年という月日の中で、
こうやって、
一つ一つの壁を乗り越えながら、
伝えるのではなく、
伝わるということを感じれたことが、
嬉しかったです。
その嬉しさをいただいたのに、
今期は、卒業はしましたが、
また、入学して、創りたい♪
そんな創作意欲を感じる御言葉を
いただきました。
『次は?何を創ろうかな?』
その言葉って、その感情って、
創作の根っこなんですよね。
何を創ろうか?そうイメージすることが、
創作なんです。
あそこに、あれが欲しいから、
あれを創ろう!は、
製作なんですね。
変な個人的な持論ではありますが、
生徒さんから、
『次は、何を創ろうかな?』
そんなことを云われた時は、
心から、嬉しいものです。


鉄造形ワークショップ
2016年後期、
この想いにつづけ。である。