新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

看板のはなし

2024年02月11日 | 仕事/ビジネス
摩耶山に通い始めて、はや十一か月。

神戸に通うのは仕事も含めて年数回だったのが、今や毎週ペースです。

摩耶山に行くときは、いつも王子公園駅ですが、そのとなりの六甲から登る上級者向けルートもあります。登りは急登、下りは道迷いしやすいルートのようですが、六甲駅を降りてすぐの場所に温泉があるのが魅力です。

阪急西宮北口駅で梅田発の特急から各駅停車に乗り換えるのですが、六甲駅に気になる看板があります。労組の現役執行委員の私は、目を疑いましたよ。


今は「執行耳鼻咽喉科医院」というのだそうです。「執行さん」(しぎょうさん、と読むようです)は苗字なのですね。神戸市西区には「執行耳鼻咽喉科クリニック」もあるようで、ご親族かな?

看板の電話番号に市外局番がないのは、携帯電話の普及前だからで、この看板のデザイン、30年くらい変わっていないのかもしれませんね。あるクライアントの仕事で、看板やポスター、パンフレットやリーフレット、チラシなど、すべての媒体で市外局番を入れる大修正を行ったのは、今世紀に変わる前後でした。

40年前になると微妙ですが、さすがに50年は経っていないような気がします。半世紀前は「3F」とか「TEL」などのアルファベット表記は、まだ一般的でなかったでしょう。この看板も、書体も職人のレタリングによる手書き文字ではなく、MacDTPが普及する前の電算写植文字を拡大したもののような気がします。

電車の中では、老いも若きもみんなうつむいてスマホを覗き込んでいる時代に、吊り広告や駅貼りポスター、看板など、交通広告にどれだけの価値があるのかと思わないでもありません。

しかし昔の看板はシンプルでいいものですね。執行医院は駅ビル3階ですから、名前さえ覚えてもらえたら、仕事帰り、買い物のついでに寄ってもらえます。今は何でもスマホで検索の時代ですが、わざわざ検索するまでもなく、いつも見ていて、なんとなくでも名前を覚えてもらえるのが看板の強みですね。交通広告はネット広告よりコストはかかりますが、その分リーチは長く、ステータスもあるのが強みだと思います。

最近はマーケティングの世界にもアナログ回帰、リアル回帰の流れがあるようです。



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