みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

日本式双晶(Japanese law twin)

2006-06-06 18:02:41 | 鉱物標本
産地:長崎県南松浦郡奈留島/⇔23mm

双晶とは、鉱物の結晶が規則性のある角度で接合し、成長したものをいいます。
これまでも、辰砂の貫入式双晶や菫青石仮晶の桜石を紹介してきましたが、やはり双晶で有名なのはコレでしょう。
水晶の双晶で日本式双晶といいます。
明治時代に日本産の標本が広く紹介されたためにこの名称がつきました。しかし、日本特産というわけではなく世界各地の水晶産地でみられます。
2つの結晶が主軸(c軸)に対し約85度(84°34’)の角度で接合しています。平板な2つの結晶が並ぶ形からハート水晶、夫婦水晶とも呼ばれていますが、ハート形の他にV字型、軍配型のパターンもあるようです。(「iStone鉱物と隕石と地球深部の石の博物館」日本式双晶より)
この標本はハート形ですが、二つの結晶の大きさに差があるのでハートというよりは夫婦水晶の呼び名が似合うかな。

そういえば、もう6月、ジューン・ブライドですね。

◆鉱物データ
SiO2/六方晶系/硬度7/比重2.65/劈開・なし/酸化鉱物


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