栗田艦隊航海日誌

戦争とプラモと映画で頭が侵されてしまった人のブログ

日本コロムビア「決断・男ぶし」(SCS-127) EP盤

2017-01-13 21:41:26 | 決断
ネットオークションにて、私が好きなタツノコプロのアニメ「決断」(1971)のEP盤「決断・男ぶし」を入手した。
このEP盤は1971年5月に日本コロムビアが発売したものだ。

以前から古本屋や中古レコード屋などを探しては見つからなかった代物だが、オークションで偶然安価で出品されていることに気がつき、落札に至った。

EPのジャケット。ジャケットの画には旧日本海軍の連合艦隊司令長官山本五十六大将が大きく描かれ、背景には大和と武蔵が描かれている。
EPのジャケット絵を描いたのは、当時の乗り物絵本画家であった小山泰治氏のようだ。
アニメの「決断」の方でも作画を描かれていたかまでは不明。



EP盤A面。45回転。B面は「男ぶし」。



「決断」の歌詞。九七式中戦車チハが描かれている。
作詞は「ハクション大魔王の歌」「みなしごハッチ」の丘灯至夫氏が担当し、作曲は「暁に祈る」「英国東洋艦隊潰滅」などの軍歌や、
「長崎の鐘」「オリンピック・マーチ」などといった様々な歌謡曲や行進曲を作曲した古関裕而氏が担当、歌は歌手の幹和之とコロムビア男声合唱団である。
それにしても、かつて多くの軍歌を作曲していた作曲家が、アニメの主題歌とはいえ戦後に再び軍歌調の作曲をしていたりするのは興味深い。
古関自身の意思はどうであれ、軍歌を作り上げた戦争責任について批判も大きかったはずではないだろうかと野暮なことを考えてしまう。
まぁ陸上・海上自衛隊の隊歌も手掛けてたりするし本人は自分の責任についてあまり気にしていなかったのかもしれないが。



「男ぶし」の歌詞。日本軍の零戦に撃墜されるSBDドーントレスが描かれている。
作詞は丘灯至夫氏、作曲は古関裕而氏、歌はコロムビア男声合唱団。



どういう訳か海軍第二種軍装を着て敬礼する幹和之の写真が掲載されている。



ジャケットの絵には、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、マレー作戦の様子が描かれている。
当時の戦記ブームの時の絵なのだが、まるで戦時下の軍国絵本に出てきそうではある…。





余談ながら「決断」のレコードは主題歌だけでなく、放送された回の音声を短縮・再構成し収録したドラマレコードなるものが存在していたようだ。
アニメンタリー決断とは 決断のレコード

機会があれば是非手に入れてみたい。

第二回プラモデル紹介:ハセガワ 1/48 「紫電改のマキ」 スピットファイア Mk.9 “スピットファイアの蘭”

2017-01-13 02:51:45 | プラモデル
昨日に引き続ぎ新年早々買ったプラモデルの紹介を。
ハセガワのクリエイターワークスシリーズの1/48「紫電改のマキ」 スピットファイア Mk.9 “スピットファイアの蘭”。
(機種依存文字の関係でローマ数字は記事内では全てアラビア数字に置き換えている)



このキットは野上武志の漫画「紫電改のマキ」(チャンピオンRED連載)に登場する、
吉祥時女学園飛行機俱楽部の隊長、“スピットファイアの蘭”こと藤堂蘭の乗機である「スピットファイア Mk.9」を再現している。
といっても、作中の仕様を完全再現したわけではなく、既存キットの「スピットファイア Mk.9c」の金型を流用してデカールを新規作成しただけのようではあるが…。
ハセガワ 1/48 スピットファイアMk.9c(ホビーサーチ)

ファインモールド、プラッツ、ドラゴンが共同で出しているガールズ&パンツァーのプラモデルも同様だと記憶している。
わざわざ金型作っちゃうと金もかかるし、キットの仕様も作中と完全一致でなくても大丈夫なのだろう。よっぽどのマニアじゃないと気にしないし。

私は「紫電改のマキ」は未読でどのような作品なのかほんの少ししか知らないのだが、いわゆる「萌えミリ」コラボのプラモデルキットがどのようなものか気になったので、
思い切って購入に踏み切ってしまった。

中身はこういう風になっている。ぱっと見キットの品質も精度も極めて良さそうに見える。
ただし、1/48とはいえ米粒よりも小さな部品もいくつかあるので、ランナーから切り取る際や接着時の紛失には十分気を付けよう。



キットのデカール。
藤堂蘭の乗機の仕様を再現した物だが、ラウンデルやマーク以外は実在のスピットファイアをそのまま再現しているようだ。
この手のコラボキットにはよくある話だが、何故か用途不明なキャラの全身像のデカールが入っている。無いよりはマシだけど。
大きさ的に1/24の自動車キットなんかには使えるかもしれない。一応このデカールの用途自体は既に考えてはいる。それはまた今度のお楽しみに。




キットの説明書。
巻頭にはキャラクターの解説と、史実のイギリス軍戦闘機「スピットファイア Mk.9」の解説が載っている。



キットの制作手順はこのようにキャラが注意点や制作のアドバイスを教える形となっている。解説自体は初心者にもわかりやすく親切ではある。
それにしてもこの気取ったポーズは一体何なのか。こんなポーズで実際に逐一解説されたら笑っちゃうぞ。






塗装用に買ったGSIクレオスのMr.カラー特色セット。
CS681「WW2アメリカ・陸海軍機 イギリス空軍機 インテリア塗装色」とCS684「WW2 イギリス空軍機中・後期標準塗装色」。
キットの塗装に必要とされる色で、単品や他メーカーの塗料では同じ色が無かったりするので、キットを買った後に購入した。



しかし、普通に単品でも代用できる塗料が説明書に書かれていることを購入後に知ってしまった。チクショウ。
まぁWW2航空機モデルは頻繁に作るので、今後の為だと思っておこう。

ところで、キットの塗装にどのような色が必要なのか、買って説明書を開くまで解らないケースは多いのではないか。
長いこと同じ種類のキットを作っていれば多少は解ってはくるが、それでもキットを買った後に再び塗料を買いに行くのは不便である。塗装初心者だと尚更だ。

フジミやタミヤのキットでは、箱の側面に塗装に必要な塗料の一覧が書かれていたり、イギリスの模型メーカーのエアフィックスのように塗料が付属しているキット、
最近では塗装が苦手な人向けに塗装済みキットも出現している。
通販サイトのホビーサーチでは、キットの中身と説明書を画像で確認できたりするので、段々そうした不満も解消されつつある。

こうした制作にあたってのモデラーへの配慮が進んでいることは良いことだ。