栗田艦隊航海日誌

戦争とプラモと映画で頭が侵されてしまった人のブログ

映画「黄金狂時代」(1925)・「ガダルカナル・ダイアリー」(1943)

2017-02-19 15:53:08 | 映画
今回は過去に観た映画2作品のレビューを書く。

・「黄金狂時代」(1925年・米)
喜劇王のチャールズ・チャップリンが監督及び脚本、製作、主演を務めたサイレント映画。
ゴールドラッシュの時代を舞台に金鉱探しに明け暮れるチャーリー(チャールズ・チャップリン)が猛吹雪の中辿り着いた山小屋で危うく遭難しかけたり、麓の町で出会った酒場の女ジョージア(ジョージア・ヘイル)と恋に落ちる。
序盤の山小屋での共同生活で、チャーリーが、同じ金鉱探しのビッグ・ジム・マッケイ(マック・スウェイン)に飢えによる幻覚のせいで鶏と間違われて追いかけ回される場面など、チャップリンのコメディアンとしてのセンスが感じられる作品であり、現代にも通じる作品だろう。

私が観たのはキープが出している「チャールズ・チャップリンDVDコレクション」というPDDVDで、画質はよろしくないが、それでも劇中のチャップリンの芸は色褪せないものだ。

・「ガダルカナル・ダイアリー」(1943・米)
従軍記者リチャード・トレガスキスの著書『ガダルカナル日記』(原題:Guadalcanal Diary)を映画化した作品。
太平洋戦争におけるガダルカナルの戦いの上陸から戦いの終わりまでを描いた作品。
本作は戦時下に作られたプロパガンダ作品だが、海兵隊員達が島を巡って死闘を繰り広げる様子や、中盤の戦闘で勝利しても海兵隊員達は勝鬨をあげず、ただひたすら前進していく場面など、戦意高揚映画にしては生々しい描写も多数描かれている。
戦時下のアメリカ戦争映画ではありがちなステレオタイプ像の日本兵も、同時期に作られた米戦争映画と比べるとさほど気にはならない。
主人公はおらず、海兵隊員達の群像劇で構成されている。新兵のアンダーソン(リチャード・ジャッケル)が戦いを通じて成長していく描写は見事だ。

ところで、私が観たDVDはキープの「水野晴郎のDVDで観る世界名作映画」なのだが、PDにしてはやけに画質が良い。
おそらく製作元の20世紀フォックスが出しているリマスターの正規版DVDから映像を引っ張ってきたのではないかと睨んでいるのだが、そんな事して著作権的に大丈夫なのかね。キープよ...。

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