栗田艦隊航海日誌

戦争とプラモと映画で頭が侵されてしまった人のブログ

第一回プラモデル紹介:アリイ(マイクロエース) 1/800 CV-66「アメリカ」

2017-01-12 01:56:13 | プラモデル
ブログを開設して早速記事を投稿してみる。
初めて紹介するプラモデルは、新年早々某所で購入した、アリイ(マイクロエース)のプラモデル、1/800 CV-66「アメリカ」。


アメリカ海軍のキティホーク級航空母艦3番艦として1965年に就役した「アメリカ」(CV-66)。
ベトナム戦争や湾岸戦争に従事し、1996年に退役、2005年に標的艦として海没処分された。
実はアメリカ海軍の空母の中で人名が名付けられなかった最後の空母だという。国名の「アメリカ」という直球なネーミングは嫌いではない。

このキットは今は無き模型メーカーの大滝製作所(オオタキ)が出していたキットで、80年代半ばにオオタキが倒産した後、金型がアリイに引き継がれ現在に至る。
オオタキは日本の模型業界においてタミヤと並ぶ老舗の模型メーカーだったそうだ。それだけに無くなってしまったのが惜しまれる。

ところで、この「アメリカ」の箱絵、画像では解りにくいが甲板上の艦載機などが非常に緻密に描かれていて、構図も個人的に好みなのだが、
よく見ると「T.Kajita」のサインがあり、調べてみるとプラモデルの箱絵を描かれていた画家の故・梶田達二氏が描いた絵のようだ。
おそらくアリイの1/800米空母の箱絵は全て梶田氏が描かれた作品なのだろう。


さて、肝心のプラモデルの中身はこのようになっている。


船体は目視でざっと40cmほどの長さ。
スケール自体はタミヤ・ハセガワ・アオシマ三社のウォーターラインやフジミのシーウェイモデルよりも小さい1/800で、部品の精度自体もそれほど高くない大味な設計なのだが、
第二次大戦後の空母は第二次大戦期の戦艦や空母を上回る大きさなので、1/700の艦船模型と比較してもスケールが大きいように思えてしまうのだ。
戦後の米空母はまさに「動く軍事基地」と言えるだろう。



艦載機は就役当時のF-4JファントムやA-6Aイントルーダー、キット発売当時(80年代)のF-14トムキャット、F/A-18ホーネットなど多種多様である。



元々は水に浮かべてモーターで走らせて遊ぶモーターライズのキットだったらしく、船底の内側に電池を置くスペースや軸受け部分が存在する。
余談だが、アリイは潰れた他の模型メーカーから多くの金型を引き継ぎ現在も生産し続けているのだが、金型の経年劣化で部品にバリや傷が多くできてしまい、
中には部品に亀裂が生じそのままでは到底組めないような状態になっているキットも存在する。
このキットには亀裂まではないものの、同メーカーのキットの例に漏れず大きなバリが生じている。


デカールはこんな感じなのだが、ちゃんと使えるのだろうか?
アリイのキットの場合、経年劣化でデカールが全て駄目になっているケースも多いので気をつけよう。



船体に甲板を載せるとこんな風に。甲板には目立った傷は少ない。



同じアリイの1/800 CVN-65 「ニューエンタープライズ」と比較。エンタープライズも大変大きいのだが、アメリカも負けてはいない。
しかし完成すると置き場所が無いんだよな…



「アメリカ」の紹介はここまで。
このキットをどのように作り上げるかはまた次の機会に。

本ブログについて

2017-01-12 01:21:51 | ブログ
2017年1月12日をもちましてブログを開設してみました。
本ブログでは主にプラモデル、ミリタリー、映画、歴史、絵など様々な話題を語っていきます。
更新自体は頻繁に出来るわけではありませんが、出来る範囲で語っていこうと考えております。
よろしくお願いします。