警視庁公安部は20日、反ワクチン団体「神真都(やまと)Q」のリーダーを自称している元俳優の岡本一兵衛こと倉岡宏行容疑者を建造物侵入の疑いで逮捕した。
捜査関係者によると、倉岡容疑者は今月7日、小児への新型コロナウイルスのワクチン接種に抗議するため、東京都渋谷区のクリニックに侵入した。同日には、同団体メンバーとみられる男女4人が現行犯逮捕されていた。
倉岡容疑者は俳優・岡崎二朗の息子で、かつては「岡崎礼」の芸名で俳優として活動。Vシネマを中心に出演していた。2007年には所属していた東京・西麻布の映画企画制作会社事務所で、同社役員でプロデューサーの男性を刃物で刺し殺人未遂容疑で逮捕されていた。
父の岡崎はよろず~ニュースの取材に、事務所を通じて「父親として、非常に申し訳ない。日本国内に住んでいる以上、日本の法律を順守するのが義務。ご迷惑を掛けた方がいらっしゃるのなら、謝罪をするなり、謝罪的な制裁を受けるのが当然と感じております」とコメントした。
事務所関係者によると、岡崎は最近は倉岡容疑者とほとんど交流がなかったという。
https://yorozoonews.jp/article/14602920
東京都渋谷区の新型コロナウイルス感染症のワクチン接種会場に押し入ったとして、建造物侵入容疑で逮捕された倉岡宏行容疑者(43)の父で俳優の岡崎二朗(78)が20日、所属事務所を通じ、謝罪した。
岡崎の名前の直筆も添えられた文書は「お詫び」と題し「この度は、私の息子が皆様に大変なご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんでした。本人には、法律によって厳罰に処され罪を償い、今回ご迷惑をお掛けした皆様にも償いをし、1日も早く更生し社会のお役に立てるような人間になって欲しいと願っております」と謝罪。「被害者の方々には心よりお詫び申し上げます。またご迷惑をお掛けしました関係者の皆様にも重ねてお詫び申し上げます」とした。
倉岡容疑者はワクチン接種に反対する団体「神真都Q」のリーダーを自称している。逮捕容疑は、7日午前9時半ごろから1時間以上にわたり、子ども向けの接種会場となっていた渋谷区内のクリニックに侵入した疑い。倉岡容疑者と一緒に現場にいた同団体メンバーとみられる男女4人を建造物侵入容疑で現行犯逮捕。クリニックにはメンバー計約10人が集まり「ワクチン接種は犯罪行為だ」などと主張していたという。
また、所属事務所は謝罪コメントとして出したことについて「この度、弊社所属の岡崎二朗の実子が逮捕されたという報道を受けまして、本来でしたら岡崎本人の口からお詫び申し上げなければならないところでございますが、現在、岡崎は新型コロナウイルス感染症から復帰後に体調が完全に回復しておらず、仕事の数も控えており回復に努めております。岡崎本人に確認を取りましたところ、本人より皆様に謝罪を申し上げたいとも申し出があり、略式ではございますが、岡崎二朗から皆様への謝罪文を送付させて頂きます」と説明した。