天候:時々
同行:M田氏
使用:スポルティバ・ミウラー(「三浦くん」弟)
いつもの8時半過ぎに湯河原集合。
小田原までは良く晴れていたが、なぜか湯河原まで来るとドンヨリ曇ってけっこう寒い。
この時期「梅祭り」のため、タクシーは幕山公園の裏口から入る。
「祭り」の期間は例え「岩」が目的でも入園料200円を払わなければいけないようだが、まだ入園開始の9時前ということで係の女の子は免除してくれた。
下の桃源郷辺りは混んでいるだろうと、本日は上部エリアへ。
【サイレントヴァリー】
ゆうきゃん 5.10a ★★★ 再登○
エリア奥のタマゴ岩の右端ライン。アップで。
気を抜いて軽い気持ちで取り付くと、出だしからしてムッ?とする感じ。
ちょっとコケっぽいのが気になるが、何とかノーテンで。
トポでは「人気度・面白さ」で★三つ付いているが、見た目はヤボったい感じ。
子供体操 5.10+ ★ TR ×
前回からの宿題。
垂直で細かいカチをデッドで取りに行く出だしから指に厳しい。
私は封印するつもりだったが、M田氏は「子供をやっつけねば!」とPTAが聞いたら怒りそうなセリフを吐き執念を燃やす。
しかし、相変わらず上手い解決策が見つからず、荒いヤスリのようなカチにデッドをかまして、早くも指皮はボロボロ、軽く流血して跳ね返される。
グレードの「+」というのが何とも曖昧だが、これはやはり10台後半ということか?
しばらく封印決定。
まりや 5.10b/c ★★★ RP(2便)
自分にとって前回からの宿題であり、今回片付けたい課題の一つ。
既に先客さんにより、ヌンチャクはセット済み。断ってから取り付かせもらう。ありがたや。
1便目
右上に伸びるフレークに沿って2本目のボルトまではいいが、その上で「これか?」と左手を出したら、いまいちホールド甘くてそこからイメージが狂ってしまう。
ホールドはたくさん有り過ぎて、どれが当たりかハズレか、わかりにくい感じ。(巧い人なら少しぐらいハズレでもさっさと片付けてしまうのだろうが・・・)
結局3テンもし、フゥフゥ言いながら何とかトップアウト。
これは今日は無理かなぁと半分諦めモードとなる。
しばし休憩して2便目。
フレークから上、今度は左手がガッチリ掛かる穴ぼこホールドを捉え、そのまま左向きのレイバック。左足は四角い凹があってハング上に伸び上がる。
はがされないよう軽くヒールも使ってさらに左のホールドを取る。
一度、正解を見つけてしまうと、次々と当たりカードを引く感じで、ほとんどパワーはいらない。
今度はスッキリ。無事にRPできてホッ!
M田氏は「ロールアップ(5.11d)」を触るが、本日は出だしを触っただけで許してあげた(?)ようだ。
「岳人伝説(5.11a)」も触る予定だったが、後から三人組が集中して取り組み始めたので、本日は割愛。
上部探訪に出かける。
左端、登っているのは「岳人列伝」。
【ハイランド】
二人とも、こちらのエリアは初めて。
サイレント・ヴァリーから微かな踏跡をたどり、左斜めにブッシュを掻き分けて行くが、アプローチとしては「悟空スラブ」の取付付近までまっすぐ登って最後に左方向へまっすぐトラバースした方が歩きやすい。
アプローチが遠いため、あまり人気が無いようで、本日は貸切。
自然に還りつつある岩もあるが、正面の大きなフェースは思ったよりスッキリきれいで、ランナーのボルトも打ち替えられたのか、まだ新しい感じ。(ただし終了点はけっこうボロイので、捨てスリングなど持っていった方が良い。)
オータムコタム 5.10a ★★ MOS
見た目が非常にスッキリしたフェース。
1本目のボルトがやや遠く、プリ・クリップしようかと思ったが、グラウンドはフカフカ落ち葉の斜面だし、まぁ大丈夫でしょう。ただしビレイヤーは違うボルトでセルフ必須。
出だしはクラックが使える。右手、クラックをアンダーで取り、左手カチでバランスを取ったら足をクラックの中に入れられる。ひと安心して1クリップ。
中間部、右手ガストンから左カチに繋げる辺りがやや細かいか。
上部はなぜか細かい皺カチが(まるでヒマワリが太陽に向かってみな同じ方向を向くように)一様に左斜めに向いていて持ちにくい・・・というかしつこい感じで思わず笑いが出てしまう。
左隣の「ウインドソング5.8+」のボルトがやけに近くてちょっと気になるが、なかなか面白い。
M田氏も「何じゃ!こりゃ?」と言いながら苦笑しつつFL。
アリュージョン 5.10c ★★ ×
短いスラブ系フェース。
1本目のボルトから上、スローパーで止められず、次のムーブも起こせず、そこで固まって×。
桃源郷の「とけいワニ」と似た感じで厳しい。
スラブの左側が「アリュージョン」、右が「ウマグマ」。
ウマグマ 5.10a ★ 1テン
アリュージョンの右隣。こちらも短いが、1本目のボルトはこちらの方が遠く、出だしからちょっとボルダーちっく。
M田氏が「パン!パン!」と今日初めての朝青龍ばりの腿叩きが見せ、MOS。
続いて私。
集中力が途切れているのか出だしのスメアでふいに足を滑らせるが、とっさに上のガバに手を出し、ぎりぎりセーフ。
しかし、その上の右カンテを使う所が岩が濡れていて「やだなぁ。」と思っているうちにバランスを崩して1テン。
それなりに面白いかもしれないが、ブッシュもあり、特にこだわりもなかったので、そのまま続けてTopOut。RPは・・・ま、いいか。
スプリング・スプリング 5.10a ★★ MOS
トポには「ムーヴよし!ロケーションよし!」と書いてあるが、ついでに言うなら「コケの育ち、良し!」。
出だしのスベリ台から上半分のフェースを繋ぐ箇所に「苔」がビッシリ生えている。
スメアで立つが、苔ごとズルーッと剥がされそうで怖かった。
上の垂直フェースはやや細かく、右手カチのガストンで繋げる所が1ポイントの核心か?
木の枝越しだが確かにロケーションはまぁまぁで、振り返れば真鶴半島と初島が良く見える。
ムーヴの方は特に「よし!」とは感じなかったが・・。
スベリ台から始まる「スプリング~」。梢の向こうに真鶴半島。
最後に「ダイヤモンドヒップ(5.11a)」を触ろうと下へ降りるが、桃源郷は夕方になっても満員御礼。
近頃ここはすっかり初級者の講習エリアと化してしまって、トップロープが何本も垂れ下がり、さながら順番を待つジムの様相。
「てんとうむしロック」の復活を期待してやまないところである。
混み合う桃源郷
帰りはいつもの湯河原駅前のメシ屋で〆。
監督さんのまりや 無事RP良かったです。このルートはHoldがいっぱいあり過ぎて、登り辛い系の口ですね。ハイランドから見る真鶴も中々でした。
子供体操は体感10d~10d/11a位に感じました。カチを取ってから、2P目のクリップHold迄5-6手あり、中々テクニカルです。このルートは微妙に面白いので、また調子が上がった時にさりげなくトライしたいです。
ロールアップは出だし両手アンダー → 右手カンテ(ハートルートの3P左上のカンテに良く似てて、より保持し辛い) → 左手カチ、3級位でしょうか?久しぶりに触ってみて、以前から進歩なしと予想された結果でした、、、
サイレントバリーには、11台がまとまってあるので、また宜しくお願いします。とは言っても、手頃とは言い難いものが多いね、、、
P.S 真央・ヨナ対決、ヨナファンですが、真央ちゃんを応援してました。真央ちゃんは次回ですね。美馬さんも次回はViva you!!で笑顔を見たい所です。4年後迄、動向をパシュート!!(ストーカー?)。応援つながりで最近、東京大学応援部物語(最相葉月著)を読みましたが、応援する側の道理が少し分かったような気がしました。D君もかつて応援部在籍してたようです。作家つながりで、湯河原に田口ランディさんが住んでいるようです。中々面白い小説、エッセイを書く作家です。
「まりや」はとりあえず片付いて良かったです。終了点に着いた時は思わず脳裏に「アヴェ・マリヤ」が流れましたよ。
「子供体操」はキツイですね。
昔、伊武雅刀が「私は子どもがキライだ!」と歌っていましたが、同感です。
で、オリンピックも終わってしまいましたが、今回は真央ちゃんのプロ?根性に感動しました。
最近は「勝負」より「楽しむ」感覚の日本選手が多い中、彼女の姿勢はかっこよかったです。
パシュート!女子アナからオリンピック選手までですね。岩場同様、私も研究しておきます。