KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

シン・ゴジラ

2016年08月10日 | 映画

 

 ボリビアから帰国後、早速観に行った。
 初期のゴジラ世代として、オリジナル(1954年版)を超えるものをと大いに期待していたのだが・・・。
 
 正直言って、ちょっとガッカリ。orz
 出だしの中国の獅子舞みたいなのがまさかゴジラに進化するとは思わなかったが(笑)、それにしても前半の永田町のお偉方のドタバタ劇にはかなりウンザリしてしまった。
 
 あのー、私はただ単純にゴジラが暴れて、壊して、人間を恐怖のドン底に陥れるのを見たかったんですけど。
 「踊る大捜査線」を見に来たわけじゃないんですけど。(ま「踊る大捜査線」は好きだけどネ)
 
 決断は鈍いけど体裁を気にする総理とか、飄々と事を進める官房長官とか、やたら兵器を使いたがる防衛大臣とか、政界のパロディとしては面白いのかもしれないが、そんなものはどうでもいい。
 ネットの評価で「子どもたちが可哀そう」という意見があったが、たしかにこの映画を観て面白かったという子どもがどれほどいるだろう。
 
 石原さとみが英語がうまいのはよーくわかった。しかし、敢えてこのキャラ必要か?
 主人公の長谷川くんにしても、ヲタッキーな科学者たちにしても何だか自分の職務とか立ち回りの方が中心になって、ゴジラに対する人間側の恐怖があまりにも感じられなかった。
 空回りしている政府や作戦本部よりも、最後に現場でゴジラに冷却剤を注入する重機の作業員の様子とか、そういうドキドキするリアル感が欲しかった。
 
 あと前々から不自然な気がしていたが、なぜゴジラはいつも一匹だけ忽然と現れるのだろう。
 どう見たってあれは生物。むしろ複数いるのが普通だし、世界同時多発ゴジラなんてことがあってもいいと思うのだが。
 日本が米軍に救援を求めた矢先に、ニューヨークにもう一匹現れ、それどころじゃない!みたいな。(笑)
 
 またどうも違和感を感じたのは、「ゴジラ」という名前が今回初めて発表されたかのような場面があったこと。
 例え架空の生き物だとしても、もう「ゴジラ」という固有名詞は完全に確立しているし、誰もが知っている。
 それを今さら「これをゴジラと命名する」と言われてもねぇ。
 
 まぁゴジラの造形、特撮技術はさすがによく出来ていたと思う。


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