一日目
天候:のち
、夜少し
同行:軟式クライミング部(山P、コバちゃん、Y岡)
行程:苗場プリンス先車止め6:30-林道車止め7:45-サゴイ沢入渓点9:25-熊ノ沢出合11:20-ビバーク・ポイント17:00
参考:「上信越の谷105ルート」山と渓谷社・刊
いつもは近場の外岩かインドアが多い「軟式クライミング部」。
今回は山Pのかねてからの希望で、苗場山に突き上げるサゴイ沢へ。
前夜、横浜から車で現地入り。
サゴイ沢へのアプローチは本来、清津川沿いの赤湯林道を進み棒沢手前のゲートまで車で入れるのだが、道が悪くなっているようで、今回は苗場プリンスホテルから少し奥に入ったところが第一の車止めになっていた。
脇の広い空き地にテントを広げて仮眠。
前夜現地入り。第一の車止めにて仮眠。
翌朝、赤湯林道をタラタラ歩き始める。
今夏の大量の雨のせいか地盤が緩み、奥のゲート手前で林道が一部崩壊していた。
棒沢出合から鷹ノ巣峠へかけてひと登り。その後、下ったところにある鉄の橋がサゴイ沢の入渓点。
車を止めた所から2時間半の長いアプローチだった。
鷹ノ巣峠への登り
Are you ready?
空は気持ち良く晴れている。さっそく沢支度をして橋の脇から出発。
水量の多い平凡な流れを右に左に渡りながら進むと、やがて5mCS滝。
ゴルジュの幅いっぱいに勢いよく水が落ち、とても直登は無理、微かな踏跡を辿って右岸巻きとする。
滝を巻いて沢床へ降りる部分は細いFIXロープが設置してあった。
気持ちE~!
最初の5mCS
巻き道にはFIXがあった。
さらに行くと5m五重滝。
この辺りの滝はたかだか5mといっても、水量が多く堂々としていて、それ以上の高さと迫力を感じる。
丹沢の5mと同じに考えてはいけない。
ここは左岸巻き。
五重の滝
うぉ~た~・すらいだぁ~っ
ここまでの間で既にサゴイ沢の一部分に触れた感じだが、実はまだサゴイ沢は始まっていない。
その上で右から入る熊ノ沢を分け、ようやくスタートとなる。
サゴイ沢に入って最初の8m滝。
ここも直登は無理で左岸を高巻く。下りはちょっとガレていて、途中の潅木にまだそう古くない懸垂用のスリングが残置されていた。
Y岡は今回が三回目の沢(前二回は丹沢の初級クラス)なので、もうこのあたりでアドレナリンが出ているかなとも思ったが、そのままクライムダウンさせる。
(かの星一徹氏によれば「百獣の王ライオンは我が子を千尋の谷に突き落とし、這い上がってきた子だけを育てる」というので・・・。でも考えてみるとライオンってサバンナに棲んでいるので何かヘン?)
右岸の大きなガレを過ぎると、深い釜のある小滝が連続。
ウォーター・スライダーができるナメ滝、そしてこの辺りから沢のいたる所で魚影がビシビシ走る。
そのうち浅瀬にいた岩魚を私が手掴みでゲットやや小振りだが、いただいとく。
しばらく行くと8m二段、10m二段滝。
ここは登ったのか右岸から巻いたか、よく覚えていないが、そう苦労せずに突破。
その先で流れが一旦穏やかになると、もう我慢できませんとばかりにまず山Pが竿を出し、全員で釣りモード。
「軟式クライミング部」転じて「魁!岩魚塾」となる。
「ワシが岩魚塾塾長、山Pであーる」。 ジムでは「とえるぶ」も登ってしまうが、元々釣師。
「こんなん取れましたー。」 尺(由美子?)を釣り上げ、どや顔のY岡。
長老の私メも・・
午後になると少し曇ってきて、空模様が怪しくなってきた。
他のメンバーが岩魚に血マナコとなってしまったので、長老の私は先行して本日のテン場探し。
快適な場所はなかなか無いが、少し上がった所の左岸にタープ二張り、四人が泊まれる焚火スペースを見つけることができた。
雨が降る前にとりあえず薪を拾い集め、タープの下に確保したところでポツポツ降り始める。
結局、この日の釣果は、
・山P → 8尾(その他、リリース多数) 現地調達・川虫使用。
・私 → 2尾(うち1尾は手掴み) 二週間前に買ったブドウ虫の残りを使用。
・Y岡 → 1尾(尺!) ルアー(ミノー)使用。
・コバ → 1尾 ルアー(ミノー)使用。
時間が押して雨も降ってきたので、今日のところはこのへんで勘弁してあげたが、釣りに専念してたら大変なことになっていただろう。
で、夜は山Pが「炎の調理人」となって、刺身、蒲焼、そして塩焼きと岩魚づくし。
小雨が降ったりやんだりの天気の中、意地で焚火を起こし、宴を強行した。
岩魚づくし
炎の調理人 食う人
サゴイ沢の夜
[サゴイ沢(一日目)写真集]