詳細は省くが、とりあえず行動記録。
天候:無風
同行:かっきー氏、juqcho氏、ケイさん
行程:一日目
登山口6:50-黒戸尾根刃渡り10:30-五合目11:50~12:05-千丈の岩小屋13:45~14:10-二俣(黄蓮谷出合)15:10-尾白川本谷最初のナメ滝15:30-岩小屋16:50
2012年、正月最初の三連休。
今年は大した計画も無く、単独で毎度のごとく八ヶ岳東面辺りを考えていたのだが、急な事情により南アルプスの尾白川本谷へ。
ある知人が(私自身、一度沢で出会っただけの間柄であるが・・)山で事故に遭い、今回は現地に残されたその荷物を回収に行くというのが目的。
メンバーは当事者の友人であるかっきー&きむひろ氏、それに手伝い組としてjuqcho氏とケイさん、それに私。
このメンバーで揃って山へ行くのは初めてだが、山の世界は狭いもので何だかんだで知った顔である。
事は急ぐということで、前夜のうちに現地入り。
juqcho氏と私は「道の駅・白州」にテントを張って仮眠をとるがこれは失敗。
夜半になってもすぐ前のR20号を車がひっきりなしに通り、落ち着かない。
どうにか2~3時間ウトウトしたまま、朝を迎える。
回収隊リーダーのかっきーの指揮の下、行動スケジュールを確認、まずは勝手知ったる黒戸尾根を登り始める。
事前のネット情報どおり、黒戸尾根の下半部はいつになく雪が少ない。
晩秋のような剥き出しの土と落ち葉の道をしばらく進むが、いくらも登らないうちに一人が体調不良で遅れ始める。
途中で彼の個人装備まで皆で分担するが、どうにもペースは上がらない様子。
こんなところでグズグズしていても困るが・・と思っているうちに、三~四合目間の「刃渡り」で自らリタイア。
まぁしかたがない。
共同装備を引き継ぎ、残りの四人で先を急ぐ。
五合目に到着。
小休止後、冬の黄蓮谷ベースとなる千丈の岩小屋へ向かう。
急な樹林帯を下降していくが、これが噂どおりの難路。
ある程度の間隔で赤テープ有りとのことだったが、実際には昨夏の台風のせいか倒木が多く、不明瞭。
少しトラバースした後、左側に折れて谷に向かって真っ直ぐ降りていくべきところをそのまましばらくトラバースを続けてしまう。
だいぶ西寄りにルートミスをしたまま樹林帯の急斜面を徘徊するが、かっきーがGPSで軌道修正をしながら、何とか岩小屋着。
五合目からだいぶ時間がかかったように思えたが、時計を見るとまだ14時前後。
この先、まだ目的地までどれほど時間がかかるかわからない。
本来なら今日中に目的地まで目星を付けておきたかったのだが。
少しでも行程を進めるため、そこからは自分一人で偵察に出かける。
とりあえずトレースを付けておけば、明日暗いうちからヘッデンで行動できるだろう。
黄蓮谷はつい二年前の夏に遡行したばかりで記憶に新しいが、やはり夏と冬では様子が違う。
ところどころ薄い氷、分厚い氷とルート取りに悩みながらもほぼ右岸通しに下っていき、最後は年季の入った残置のトラロープでクライムダウンすると、そこが尾白川本谷との二俣。
休まず、そのまま本谷に入り、最初のナメ滝を記憶を頼りに半分ほど登ったところで本日は時間切れ。
2009年の夏に一人で本谷の途中まで詰めたことがあるので、地形は大体見当がついた。
来た道を引き返し、どうにかヘッデンを使わずにベースの岩小屋に帰り着く。
ちょっと予定時間を過ぎてしまったため、心配したjuqcho氏が岩小屋下まで出迎えてくれた。 (毎度すみません・・)
岩小屋内は天井が低いものの、風が吹き込まず快適そのもの。
さながら地底人の気分。
温めた酒類が疲れた身体に染み渡り、昨夜の睡眠不足も手伝って、洞窟の中でぐっすり眠った。
(photo by かっきー、juqcho、ケイ & 現場監督)