神戸大学オフショアセーリング部

神戸大学体育会所属「神戸大学オフショアセーリング部(KUOSC)」のブログです

新門司遠征 8月レース本番

2024年09月14日 | ANIORU'S CUP 2018

新門司遠征も早いもので3回目、今回がレースの本番となります。

Fareast
28rクラスは計4艇で争うことになりました。
メンバーの内訳としては、
・1号艇
バウマスト 大友
ピット 島田さん
ヘッドセールトリマー 藤田
メインセールトリマー 富田
フローター 櫻井さん
スキッパー 藤井さん

・2号艇
バウマスト 源光
ピット 世古口
ヘッドセールトリマー 植村
メインセールトリマー 漆畑さん
フローター 坂本
スキッパー 宮武さん


という構成になっています。

ちなみに3号艇はECLAのヨットチームでメインセールトリマーにオフショアOBの陸奥田さん、スキッパーにオリンピック出場経験のある石橋さんがいるかなり手強いチームです。
4号艇は新門司マリーナに務める上野さんが招集した鹿児島選抜チームです。実力はレースが始まるまで一切明かされない謎のチームでした笑

また、ECLA様のご厚意により賞金レースという形が取られました。目指せ1位の10万円、漢たちの熱き戦いが今始まる…!

(レース開始前はヘリが飛んでいました、スケールがでかすぎますね笑)

(以下、今回のレース図になります。)


・スタート
今回のレースは大三角形でもソーセージコースでもない少し特殊な形をしたコースだったので皆少し戸惑いながらジェネカーの艤装を変えるために一回アップして、すぐ回収といった感じにかなり忙しいスタートになりました。また、かなり本部艇が高めのスタートラインであったため、1号艇は本部艇付近、スタートラインから1艇身半遅れでスタボスタートになりました。

・1レグ目

1号艇はスタートの勢いそのまま真っ直ぐ海面を伸ばしていきました。スタートから10分もしないうちにポートで右海面を伸ばしてくる3号艇(ECLAチーム)を発見。ギリギリ1号艇が前をきれるかきれないかといったタイミングで、3号艇にリーバウタッグを仕掛けられました。リーバウ(風下かつ船首)の位置につかれたため、風を乱されてしまい、3号艇があっという間にハイヤー・ファスターになってしまいました…

にも関わらず、後ろのポジションの人達はこんな戦術を取ってくれたことにかなり感動していました。その後一度タッグしてしばらくすると、後ろから4号艇(鹿児島選抜)が迫ってきました。途中までは僕達の艇がイーブンもしくはややファスターでした。ですが、4号艇がかなり下し目で走り始めたタイミングで風がさらに弱くなり始め、1レグ終盤で逆転されてしまいました。また、終盤でスタート前に付け替えたジェネカーを左からアップする仕様に戻してホイストを始めました。ジェネカーアップの精度は練習時点でかなり上がっていたので、スムーズに上げることができました。

・2レグ目

1レグ目で風がほぼなくなった影響をさらに受け続け、4号艇により差をつけられ、3号艇にはその倍くらいの距離がありました。風がなさすぎるため、チーム内最重量である大友がバウでヒールをかけることになりました。微風で結構上り気味であったため、さらにウェザーヘルムをかけること、スターン側を浮かせて接地面積を減らす作戦をとりました。微風かつダウンウィンドであるため、北九州の暑さをガッツリ食らってしまいました笑。そんな自分の苦しみの声が届いたのか、上マーク周辺からどんどん風が上がってきました。いつものポジションに戻り、他艇との差を縮められました!!これほどブローが嬉しかったことは未だかつてありませんね。ですが、ここでまた風が落ちてしまいます。しばらくして、さらに戦況に変化が加わりました。3号艇が上して風を捕まえようとしにいくのに対して、4号艇は下し気味で走っていました。結果として4号艇が多くのブローを掴み、3号艇はほぼ止まってしまい、2レグ中盤で4号艇が3号艇を追い抜きました。そして2レグ終盤、予報に反してかなり風が吹き上げて来ました。4号艇がそのブロー帯に一番近かったために短縮ゴールで一番最初にフィニッシュ。僕達1号艇も2位の3号艇より先にブローを掴みに行こうとしますが、中盤時点でかなり上していたため、3号艇がそのままブローを掴んで2位でフィニッシュ。1号艇もそれに続いて3位でフィニッシュしました。

結果として、

1位 4号艇(鹿児島選抜)

2位 3号艇(ECLA+オリンピアンチーム)

3位 1号艇(紺チーム)

4位 2号艇(白チーム)

となりました。自分たちは3位だったので、賞金三万円の獲得となりました。

 

・感想

まず率直な感想として、ジェネカーの艇に乗ったことがほぼなかったので、とても良い経験を積ませていただくことができたと感じています。1回目、2回目の遠征があったからこそ、クルーワークや艇のスピードに繊細になりながらレースを展開していくことができました。また、まわりが山で囲まれる新門司特有の風のせいか、スタートとゴール時で風向きがほぼ反対になったように感じられるので、風の振れを感じる重要性をとても痛感させられたレースでした。正直レースのポイントも藤井さんに解説してもらって、ようやく理解が進むレベルなのでまだまだ練習が足りないと思っています。

最後に3回もこのレースのために交通費からユニフォームまで、手厚いサポートを支援していただいた、板東社長をはじめとするECLAの皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

加えて、ブログの投稿が一ヶ月以上遅れてしまったことをここに深くお詫び申し上げます。

文責 大友

 


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