五行詩「薫風」詩人・田中薫の「鄙びた日記」

五行詩詩人・田中薫のいろは雑感を綴ります。「ひなびた・にっき」を綴ります。

この世相に必要な美しい日本語。

2008年11月13日 20時53分11秒 | 雑感
私の所に、
二三年前に比べたら少なくなりましたが、
県内のいろんな施設などから、
アーティストの依頼がきます。
その度に、お金にならないことをして、(笑)
いや、逆に電話とかメールとかメール便とかの
通信代がかかるので、
ボランティアも、ご奉仕活動も生活の余裕がないと、
出来ませんね。

さて、依頼があれば、そのお人のために、その所のために、
懸命に相応しいお方を選んで、接触し出演の交渉をします。
アーティストのご都合とか、条件が合えば成立。
あとは、その所にバトンタッチ。
私のお役目はそれで終り。
いや、その場所に行って、依頼を引き受けた任務というのか、
責任を果たします。

このようなことを数年して、
得が取れたことよりも、正直申せばそんな役割・役目です。
でも、依頼した人・所が喜んで頂けただけで、満足ですし、
アーティストの笑顔を見ただけで苦労も吹っ飛びます。

ただ、愚痴は申したくはありませんが、
最近のお人は、アーティストさんの言動には、
いささか失望します。
自分さえよければ、という風潮がこの世の中、蔓延している
せいでしょうか。
出演を間際に辞退したり、その理由もエゴで。
また、紹介してあげたのに、その後なんの連絡もなかったり。
せめて、終ったぐらい、お知らせ下さいな。(苦笑)
せめて、終ったらメールのひとつぐらいご挨拶して下さいな。
それで、自分も気持ちよくなれるのだから。

今日、NHKの七時半からの「クローズアップ現代」を見ましたが、
作曲家の都倉俊一さんが、申していましたが、
「美しい日本語」で歌えることが大切とかの話は、
とても現実的によく理解できたし、納得します。

演歌が歌謡曲が、J-POPとかよりも、CDの売り上げで伸びている。
ジェロ、秋元順子、あさみちゆき。
などなどが日本人の心に響く詞で歌っているからとか。
「きれいな日本語」「説得力のある歌詞」
それが、受けているそうです。
私もそう思います。
最近の訳のわからない歌詞とメロディーは、
日本人の、いや、人の心に響きません。伝わりません。
ジェロも、秋元順子さんも、また、ギターを弾きながら
歌う「あさみちゆき」さんも、とても美しい言葉で、
発音で歌われます。

人の魂を揺さぶるのは、正しい美しいきれいな日本語で、
感情込めて歌うからです。
はっきりと誰もが聞き取れる声で、発音だからです。
そうでない人は、歌手は一部のファンのみで終ります。

前にもブログで書きましたが、
電子ピアノソリストの稲田志保子さんも、
演奏のみならず、トークがうまい。
それは、美しくはっきりと、正しい日本語で、発声するからです。
だから、演奏のみならず、歌も上手です。
誰もがわかる説得力のある言葉でモノを申すからです。

演歌・歌謡曲がもっとこの暗い世相を、
明るくして欲しいものです。
そういう歌が待たれる時代だと思います。
私も歌詞作りに励もうかな。(微笑)