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高校政経

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伊藤真『高校生からわかる日本国憲法の論点』トランスビュー(323.14 イ)

2006年05月23日 | 憲法・法律
著者は以前にも紹介した司法試験塾の伊藤塾・塾長です。憲法の根本的原理として強調しているのは、「権力に歯止めをかけること」です。

国家といっても、権力をもつ人間が権力者として国家権力を使うことになります。
自分の都合のいいように(恣意的に)権力を使う可能性もゼロでありません。

権力を持つと人間が変わるといいますが、権力の濫用を防ぐために、歯止めとして「憲法」を定めました。

何のために、どこを変えようとしているのか、争点となっている部分を話し言葉でわかりやすく書いてあります。改正案を読むにあたっての着眼点として以下のことを挙げています。実生活を送る上でも参考になるものです。

「必要性」と「許容性」を考える
根幹と枝葉を見分ける
法と現実にはズレがある

憲法改正の国民投票実施の可能性がでてきた今、憲法改正案に対して自分の意見をもつためにもぜひ読んでおいて欲しい本です。