高校政経

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少年法

2008年05月12日 | 憲法・法律
藤井誠二『「悪いこと」したらどうなるの?』理論社

 成人の犯罪者の処罰に対して、未成年者は、少年法のもと、刑罰とは異なる対応がなされます。少年法の内容、少年院での処遇、少年法改正について、犯罪少年の家族はどうしているのか、被害者は許してくれるのか、などについてわかりやくす書かれています。
 著者は、加害者の親も取材しています。あるケースでは、親戚はいっせいに縁をきり、友人や知人もみな離れていき職場にもいられなくなり、転居をせざるを得なくなったそうです。ときどきマスコミがやってきて、事実がわかってしまい、また転居を余儀なくされる。「犯罪」は被害者だけでなく、家族や周囲の人間からすべてを奪い、多くの人の一生を狂わせてしまうことがわかります。この本の初めにマンガが書かれています。16頁の短いもので、まずはマンガから見てください。