島に帰ったとき 実家の みかん山に立ち寄ってもらった
荒れ果てた山を見たら悲しいし でも両親が精魂こめてつくっていた
あのみかん山にあいたくなってしまった
何度も何度も自転車で母と通った道
登り始めて 振り返ると ひいじいちゃんの石碑や神宮島が見えた
この道も広くなって、10年ぐらい前に農道が出来てみかん山まで車で乗り入れるようになった
みかんを貯蔵する小屋の前に車をつけた
ほとんどの木は雑草で覆われてしまっていた
だけど 今は春
なぜかミカンの木を覆っている草は淡い色でやさしくて
なんでだろう にっこり笑って受け止めてくれているみたいだった
なんて 残酷でやさしいのだろう
そして その畑にはいっぱい いっぱい ふきやわらびがはえていて
私はおもわず 摘んでしまった
小屋の中には この前まで父が使っていたはずの農作業の道具や
肥料がそのままあって いっつも 手伝いに帰ると ほら!!って手渡してくれた
リポビタンDの空き箱があちこちにあってソコに入ると現実の世界にもどって
つらかったけど
だけど 自然に 戻るだけだよって
言ってくれてる気がした
まゆみちゃん家も 新谷のおじちゃンのみかん山も
やめてしまっていた
この農道自体も意味がなくなって落ち葉で道が覆われて
しまっていた
続けられない一番の原因は後継者不足
でも 温暖化 異常気象でみかんを作りにくくなったそうだ
一所懸命つくっても美味しい味にならないと父がよく言っていた
もうみかんではなくて 南方で育つ果樹園にすればやっていけるのかな
今は私はイッちゃんと生活している
でもいつか大島で暮らす事が出来たら
ちょっとはひいじいちゃんや おとうちゃんのまねして
果物を育ててみたい
その時はすっかり 山にかえってしまってるんだろうけど
でも絶対 なにか 植えるぞ!!
荒れ果てた山を見たら悲しいし でも両親が精魂こめてつくっていた
あのみかん山にあいたくなってしまった
何度も何度も自転車で母と通った道
登り始めて 振り返ると ひいじいちゃんの石碑や神宮島が見えた
この道も広くなって、10年ぐらい前に農道が出来てみかん山まで車で乗り入れるようになった
みかんを貯蔵する小屋の前に車をつけた
ほとんどの木は雑草で覆われてしまっていた
だけど 今は春
なぜかミカンの木を覆っている草は淡い色でやさしくて
なんでだろう にっこり笑って受け止めてくれているみたいだった
なんて 残酷でやさしいのだろう
そして その畑にはいっぱい いっぱい ふきやわらびがはえていて
私はおもわず 摘んでしまった
小屋の中には この前まで父が使っていたはずの農作業の道具や
肥料がそのままあって いっつも 手伝いに帰ると ほら!!って手渡してくれた
リポビタンDの空き箱があちこちにあってソコに入ると現実の世界にもどって
つらかったけど
だけど 自然に 戻るだけだよって
言ってくれてる気がした
まゆみちゃん家も 新谷のおじちゃンのみかん山も
やめてしまっていた
この農道自体も意味がなくなって落ち葉で道が覆われて
しまっていた
続けられない一番の原因は後継者不足
でも 温暖化 異常気象でみかんを作りにくくなったそうだ
一所懸命つくっても美味しい味にならないと父がよく言っていた
もうみかんではなくて 南方で育つ果樹園にすればやっていけるのかな
今は私はイッちゃんと生活している
でもいつか大島で暮らす事が出来たら
ちょっとはひいじいちゃんや おとうちゃんのまねして
果物を育ててみたい
その時はすっかり 山にかえってしまってるんだろうけど
でも絶対 なにか 植えるぞ!!