自然を相手にして生活することの大変なことは
ミカン農家で育った私には自然に 身に染みてわかっています。
だから この映画は自分自身が過ごした何年間と重なってしまって
涙がたくさんこぼれてしまいました。
リンゴって あんなふうに一個一個袋に包んで実を保護して
そして 年に何回も農薬散布しないと育たないことを
はじめて知りました。
それだけ 虫が付きやすいのだそうです。
そんなリンゴを無農薬でつくることに成功した男の人とその家族のお話です。
農家の一人娘と結婚して養子に入り 三人の娘が生まれたところは
なんか似てるなあ・・・・・
この映画で 阿部さんが演じた主人公の男の人は
木村さんという方で さっき調べたら
私の父とおんなじように 歯がぼろぼろです。
父も 大雨で ミカン山が崩れた年に 母と二人で土嚢を積んだりして
無理がたたって 歯がなくなった。
きっと 木村さんが 自然農法にこだわってがんばっても
報われなかった10年間で どれほど無理をされていたんだろう・・・と
頭が下がる思いです。
でも 農業って 大変だけど
人間みたいにしゃべればいけれど 作物は愛情をかけてくれてる人の事を
ちゃんとわかってくれているものだと あのリンゴの花を見て思いました。
あ~~~~あ また土を耕したくなったなあ~
そんなことを思った とても心があったかくなる映画でした。