ハワイアン

ハワイアンの

流れる

リビング


波の音

小鳥の囀りに


歌う

スミちゃん


チッチッ

プイ



寝室では

猫ちゃん


毛布の中を

探検中


ゴロゴロ

ゴー



長い長いの

鬱のトンネル


きっと


トンネル抜ければ

ハワイアン

鳥のハート

涙が止まらない

日が続いて


目は

三重まぶた


誰も

私のことなんて


って

思いつめて


谷底から

這い上がれなく

なっていた


結局

全てを休んで


休養することに

なった…


少し穏やかに

なって


見上げたら


スミちゃん


うとうとしながら

眠ってしまった


もしかして


安心したのかな…


そういえば


主人も

お昼寝から

起きて来ない


心配したのかな…



私のこと

心配してくれる



そんな人の

言うこと聞かずに


私は

私の白を求めて

走ってた…



あなたは鳥さん



あなたは

スミちゃん

夕日の赤

微笑みの道

探しながら


微笑み忘れて


美しい日常に

頬杖ついて


ねぇ

猫ちゃん


日常って

夢のよう



私ったら

頬杖ついたまま


夕日の赤を

消しゴムで


消しかけていた…

砂の夢

ほんのり香る

静かな夜


今日のページに

そよぐ風


嵐のあとの

瞬く星


こころの海に

月の道


わたしを忘れて

砂になる

楽園

故郷の海

夏の神楽


母の白い自転車

私の青い三輪車



庭に植えた

八重桜


松に梅の木


鯉の池に

舞う青いアゲハ蝶



アリの巣

蝉の巣

もぐらの巣



祖母とセリ摘み


水仙畑

蓮華畑



悲しいときは

遊びに

おいでよ



にっこり笑う

小さな私が

お茶どうぞ…