本当はこの本を読む前に別の本を読んでいたのだけれど,前投稿の続きでこれにしようと決めて書くことにした。
500ページ近くもあったのでかなり読むのも大変だったけれど,移動の時などにはわりとすいすいと読めた気がする。
前作に比べるとこちらの方が面白かったかな?本質となることが書かれていたように思う。
ちょっと御伽話的であり,スピリチュアルのような内容でもある。
例えば「悪について」
以下引用
「愛が宇宙のすべてを統治しているなら,どうしてぼくたちの惑星(ほし)では,その悪が統治しているのを許しているの?」
「神がそれを許してるんじゃなくて,きみたちがそうさせてるんだよ」
「ぼくたちが?」
「もうきみたちに言ったように,神は一人ひとりの自由を,すべての人類の自由を尊重している。悪がきみたちの惑星(ほし)やそこに住んでいるたくさんの人々の,そしてきみたちじしんの心の中を支配しているのは,きみたちがそれを許しているからなんだよ」
引用終わり
人間には自由の選択があるということ。自由意志が約束されているということ。でもどうなんだろう。そう思えないのは自由ではない,自由でなくてもよいということを我々が許しているからなのかな。
他にも「暴君は唯一自分の属しているものだけが重要であり,それだけを守るべきだと人々に思い込ませようとしている」というのも人々には自由が保障されていないと思い込ませようとしているのだろう。そして人々もそれでよいと許しているからなのかもしれない。
知らず知らずの間に……。なのかもしれないな。だからこそ自分の内面と向き合う時間を取ることがとても大切なのだろうなと思う。
地球人から進化したとされるシルクはこうも言う。新しい世界の土台を固めるにはこれらのことをどんな犠牲をはらってでも自分たちの中から追放するべきであると。それは……
「羨望(ねたみ),利己主義(エゴイズム),暴力,物質主義,ひとの不幸を望むこと,(知的,感情的,物質的,性的なことにたいする)無責任,恩知らず,不きげん……」
つまり,何か困難をくぐり抜けるためにはこれらのことを避けなければいけないということなのだろうなと思った。
3冊を読んでみて不思議な本でもあったけれど,今の人類にとってとても大切なことが書かれていると感じた。