昨日、今話題の映画「フラガール」を見てきた。見た人から聞いた評判も上々だったので「どんなんかなぁ~」と・・(なんと私にしてみれば何年かぶりの映画館!)
結果・・私はあまり興奮しなかった・・。見終わった後も「ふ~~ん」ってカンジ。
確かに昭和40年の日本、過疎地の生活の大変さ、その時代に「東北にハワイを!」という発想(しかも生き残る為に)、炭鉱育ちの女の子にフラを教える、又未知の国の踊りを習う、お客に見せるという行為は当時の事を考えると大変だっただろうと思う。それがあまり映画に反映していない。映画を見ると当時の風土や歴史背景は「そうだったのか」「あの施設は当初炭鉱会社が始めたのか」と良く分かった。それにたずさわった人々も「すごいな~」と感動はする。けれど私にしてみれば「フラガール」というタイトルをつけるならもっとフラを教える、習う場面が見たかった。今まで見た事もないであろう「ダンス」をどうやって東北の女の子達に指導していったのか、それを女の子達がどう習得していったのかを見たかった。フラに対する情熱や家族の為に、町の為にステージに立つ女の子の心の葛藤がフラを踊る事によってどう変化していくのかをもう少しつっこんでもらいたかったな。確かにそれらしい場面はあるけれど、それはうわべだけっぽかった。バレリーナが厳しいレッスンをするとステージの前に足が豆だらけになり血が出るように、フラもタヒチアンも短期間来る日も来る日もレッスンすると足の裏や指の皮がむけてしまう。腰や膝も炎症を起こす。その痛さを笑顔で隠してステージにたつのが「フラダンサー」だ。海外のダンス映画を見て衝撃を受けた事のある人はそれを期待すると見終わってから消化不良が残ると思う。多分タイトルが「ある炭鉱町の物語」とかだったら良かったのかもしれない。けれどこれはまったくの私の個人的な「映画の感想」なので見る人によって色々だと思う。興味が湧いたら見てみるといいかもね。
ところで私は「水曜日は映画鑑賞代¥1000-」という事を昨日初めて知った