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じゃすみんの雑記帳

子宮頸がんのワクチン承認へ

2008-01-10 | HARI INI ?
 世界で若い女性のがん死因の2位を占め、日本でも20~40代で増加中の子宮頸(けい)がんで、外資系製薬大手が申請中の予防ワクチンが早ければ年内にも承認される見通しであることが7日、明らかとなった。子宮頸がんはウイルス感染が主な発症原因。ワクチンは世界80カ国以上で承認されて若年層に予防接種の取り組みが始まり、日本でもようやく「予防できるがん」の道が開けそうだ。

 日本で子宮頸がんの予防ワクチンの承認を申請しているのは、英グラクソ・スミスクライン(GSK)と、米メルク子会社の万有製薬の2社。それぞれ昨年の9月と11月に申請した。ワクチンの製造元は世界でもこの2社だけだ。

 子宮頸がんの主な原因は、性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染とされている。HPVはありふれたウイルスであり、7~8割の女性が一生のうち一度はHPVに感染する。たいていは自然消滅するが、持続感染で何年かたってがんを発症することがあるという。

 GSKと万有製薬が申請中のワクチンは、約7割のHPV感染を予防するという。2万人以上を対象にした海外の臨床試験で5年間感染を防ぐことが確認されている。06年6月の米国をはじめ各国で承認が相次いだ。米国や豪州では、保険未加入の子供や12~26歳の女性が無料で予防接種を受ける制度を導入ずみだ。

 GSKによると、子宮頸がんは45歳以下の女性のがん死亡原因では世界で2番目に多く、毎年27万人以上が死亡している。

 日本では毎年約7000人が子宮頸がんと診断され、約2500人が死亡、特に20~30代の発症率の増加が顕著だ。国立がんセンターの人口動態統計がん死亡データでは、対人口10万人の年齢別死亡率を昭和60年と平成17年で比べると、20代後半は5・0倍、30代前半は1・8倍、同後半は2・2倍、40代前半は2・0倍と増加傾向にある。

 2社は日本人の治験データを収集中で、年内にも提出する見込み。厚生労働省は「国内データがそろい次第、各国で承認が相次ぐ状況を視野に慎重かつ迅速な審査をする」とし、近く日本でもワクチンが導入される見通し。

   ―――予防ワクチン承認へ 子宮頸がん、年内にも(産経新聞)

もっと早く、ワクチンを承認してほしかったです。

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