システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

(2019.7.12) 同志社 総合政策科学研究科 公開授業「市民の力で、社会は変わる」

2019-07-13 14:40:39 | 同志社2016~
1週間前から同志社大学の授業聴講を復活させています。佐野先生の「ソーシャルネットワーク論(?)」。
先週は、2名の受講者の発表で、研究目的やリサーチクエスチョン、手法が云々という、久しく聞いていなかった(!)ことを聞けてよかったです。

今回はこの授業の一環で、別の講師を招いての公開授業。
講師は、鎌田華乃子さん(NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン理事)。
10日前の告知というのに、100人ほどが参加。一般や京大の方もおられた様子。こんなに多いのはツテでの参加も多かった?? それにしても多かった。講師や佐野先生の印象は、安保運動で下火になったと言われていますが、社会運動に対する人々の姿勢が変わりつつあるのかも、と。

私は(時間を間違えて)30分ほど遅れての参加。
「社会運動」ということに対する印象などをグループワークで意見交換したり、講師から社会運動についての背景や、自らの活動の紹介がありました。

■以下、印象的だったことを少しメモしておきます。

コミュニティ・オーガナイジングについての(単なる経験則を超えた)理論や、組織論を背景にしたリーダーシップ論などが興味を引きました。

●インサイダー戦略、アウトサイダー戦略
 自分が性暴力に関する法整備を進めようとするとき、法律がどう決まっていくのか(政党の中で誰がキーになって進むのか)全然わからなかった。

●対立しないで問題を突きつける
 「○○反対」ではなく。

●コミュニティ・オーガナイジングの理論
・魚の「スイミー」のように仲間を集めて、大きな力(姿)に。
(1) ストーリーを語る
 私/私たち/行動・今することについて
(2) 関係を作る
  共通の価値観(関心と資源)
(3) チーム
 a)境界。安定(定期的に会う)。多様性。
 b)共有目的。グランドルール。相互依存。
 c) (メモできず)
(4) 戦略
 小さな目標から
(5) アクション
 効果的な誘い方。意欲の湧くデザイン。

●活動を始めるときの3つの質問
 同志は誰か("当事者"ではなく)。(あとはメモできず)

●社会運動の目的の一つ: パワーの不均衡を解消

●リーダシップ
 カリスマ的な中心的なリーダーでもなく、みんなバラバラ/独自でもなく。
 スノーフレーク・リーダーシップ。一人一人からつながっていくような。

■雑感
職場や地域(大学のゼミも)の中で何かを進めていくときのコツというか、進め方について、もちろん経験則で進められることも多いとは思います。けれど、今回、それらをある程度(実践に基づいて)理論的に整理されていることを改めて知りました。

図書館関係者も、例えばこんな授業を聴講されて、現場の実践力をあげていくと、図書館の力も増すんじゃないかなと。

ちなみに私も、立命館大学時代に所属していた日本史関係のサークルでは、活動の社会的な還元とか変化というのは、割と重要な事柄として活動していました。
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