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システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

「全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路」 松本修、太田出版 (1993)

2015-07-23 22:49:29 | 本の紹介
ISBN: 978-4101441214 (これは新潮文庫版のISBN)  #以下のページ数は、太田出版のもの 「臨場感あふれるドキュメンタリー」 (p.404、あとがき) 確かにそうでした。論証していくような記述ではないかもしれませんが、番組制作や調査の経緯がよく分かるよう(ドキドキするよう)書かれています。 ネタバレになりますが、備忘録として、キモの部分を。 ◆◆本書の知的な考察作業を . . . 本文を読む

「カナダの憲法」 松井 茂記 著、岩波書店 (2012)

2015-07-12 18:11:43 | 本の紹介
ISBN: 978-4000258531 カナダに興味のある私としては、非常に面白かった。 専門書で記述はやや難しい。最初の方だけを読んだ。 要点をメモしておきます。 ・建国時にイギリスが制定した「1867年英領北アメリカ法」がカナダの憲法だった。 (国名が Dominion of Canada だったはずで、名称的には植民地?) ・立法権はイギリス議会にあり、憲法改正権も同様。これをカナ . . . 本文を読む

「駅をデザインする」赤瀬 達三 著、ちくま新書 (2015.2)

2015-04-11 22:11:31 | 本の紹介
ISBN:978-4-480-06816-3 かなり感動した本です。 私としては、「分かりやすい表現の技術」(講談社ブルーバックス)の発展系。 分かりやすい表現や、空間デザインに興味のある人にオススメ。 図書館など公共空間の設計、サインにも活かせる内容。 図書館のサイン担当者にもぜひ読んでほしい。現状がいかに不親切か、痛切に感じるのでは。 現在の駅の案内に不満が募ったり、図書館の案内板のテ . . . 本文を読む

『和本入門』(平凡社、2011)

2015-02-15 11:35:41 | 本の紹介
漢籍のことは書いていないのかと、いぶかりながら読んでみた。 和漢古書の基礎知識の再確認には悪くなかった。 P.91辺りに、明治20年以降に木版の和装本が激減するという記述がある。 要は時代や人材の変化に、20年ほど要したという意味だと理解した。 明治期にも和装本が多かった理由に納得。 鉄道などの技術の輸入、政治体制の変化など、ドラスティックに変わった部分と、入れ替わるのに年数のかかったことがある . . . 本文を読む

「アメリカの大学・ニッポンの大学」(苅谷剛彦、中公新書ラクレ、2012)

2014-01-10 18:18:45 | 本の紹介
以下、個人的に気になったところを拾い書きしておきます。 ------- ○「ハイスクールを出たての100人近い学部生たちを大教室で教えるためには、相応の教授スキルがいる」 「これは単なる授業観察にとどまらない。...講義がどのように行われ、学生がそれにどのように反応しているかを知ることが、TAの仕事にとって重要な準備となるからである」 (p.30-31) ○「アメリカの場合、日本のように大学間 . . . 本文を読む

横書き登場:日本語表記の近代(屋名池誠, 岩波新書. 2003)

2013-11-04 14:50:20 | 本の紹介
非常に興味深い書籍でした。 以下、個人的に気になったところをメモしておきます。 ------- ○額などで見られる右横書き(に見えるもの)は、一行一文字のタテ書き。 ○日本語の横書きが生まれのは、江戸時代末期。 ○横書きの外国語の文字との関わりから生じた。 蘭学の影響。 ・右横書きとなった理由は、一行一文字のタテ書きが影響。 ○近代貨幣、当初から横書き。 ○鉄道切符、当初から右横書き。鉄 . . . 本文を読む

企業のコミュニケーション能力(近藤久美子著, ナカニシヤ出版. 2013)

2013-08-08 21:32:20 | 本の紹介
「企業のコミュニケーション能力 : 仕事は単語,キャリアは言語,CSRとCSVは文法」 仕事でお世話になっている教員からご寄贈いただき、CSRとか全然知らないので、目を通してみました。 ・出版社のサイト http://www.nakanishiya.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=986 本論のところはもちろんですが、脇の話題のところも興味深かった。 . . . 本文を読む

阪大生の書いた小説「さがしものが見つかりません!」

2013-05-18 23:07:01 | 本の紹介
阪大図書館サイトには、このように紹介されています。 「著者は出版時点(2013年1月)で本学工学研究科に在籍されていた秋山浩司さん。 「さがしものが見つかりません!」(ポプラ社)。 本学を舞台にした小説です。第1回(2011年)ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作。」 http://www.library.osaka-u.ac.jp/news/20130516c_common.php この原稿は私が . . . 本文を読む

若手の社会人に勧める「SEの勉強法」など計4タイトル

2012-01-26 23:17:53 | 本の紹介
比較的若い社会人の皆さんにお勧めしたい本です。 「SE(エスイー、システムエンジニア)」という言葉が出てきますが、社会人一般に必要なことが書かれています。 ところどころ専門的な言葉も出てきますが、そこは読み飛ばせばOK。 もちろん、書いてあることを実践して身に付けないとダメですが、よければご一読を。 そもそもは、「SEの勉強法」が、職場の「キャリア支援図書コーナー」にあったのですが、なかなか借 . . . 本文を読む

4/12(月)にNHK総合で放映された「こころの遺伝子」(2)

2010-07-08 21:59:36 | 本の紹介
ところで、こんな話で思い出す、20代後半にサッカーをしていた頃の思い出を2つ紹介します。 1つ目: 職場のサッカー仲間に、指導員の経験もある人が入ってきました。 彼が僕らに言ってくれたことは数多いですが、その一つに 「ボールをもらう前に、首を振って、周りを見る」 ということがあります。 サッカーをされない人には分かりにくいかもしれませんが、どこに誰がいるか確認して、ボールが自分のところに来る前 . . . 本文を読む