「開平はん」に1,225を置いたところ
[English]
前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も倍根法で、根が2桁になる場合のうち基礎的な例である。理論編も参考にしていただきたい。
開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など
算盤による1,225の2乗根の解法(答は35)
第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。
1,225 -> (12|25) : 12が第1群の数、根の桁数は2
手順1:1225を置く。第1群は12。
手順2:12以下の平方数は9=3x3。3を初根としてDに立てる。
手順3:3の平方を第1群の12から引く。12-9=3となる。: -a^2
手順4:初根3の2倍の6をABに置き、倍根とする。
手順5:FGHの325を6で割り、商5を得て割止め、この商5を次根(E)とする。: ÷2a
手順6:6x5=30を32から引く。つまり商と倍根の積を引く。: -2ab
手順7:5の平方=25を第2群の25から引く。: -b^2
手順8:根は35と求まる。
最終状態: 答 35
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
第9回も引き続き倍根法による開平を行う。
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