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とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています!

超ひも理論を疑う:ローレンス M.クラウス

2013年10月28日 23時20分45秒 | 物理学、数学
超ひも理論を疑う:ローレンス M.クラウス」―「見えない次元」はどこまで物理学か?

内容
私たちの世界のすぐ向こう側に、目に見えない別世界が広がっている。こういう設定はSF小説や映画、テレビドラマなどの娯楽では定番で、私たちはそういった考えかたが大好きだ。面白いことに、科学者でも事情は同じで、11とも26ともいう次元の存在を前提とした超ひも理論の出現を経て、私たちのすぐそばにあって、目に見えるほど大きいかもしれない膜状の「別世界」、ブレーンワールドが提唱されるに至り、私たちは最先端科学のファンタスティックなヴィジョンの虜になっている。しかし、物理学者のなかには、この超ひも理論、ブレーンワールド理論に異を唱えるものもいる――いくら数学的に美しくても、実験による裏づけを持たず、有効な予言も立てられずにいる理論が物理学の名に値するのか、と。「見えない次元」にどうしようもなく惹かれる人間の性を、娯楽作品と奔放な物理理論の双方の具体例を豊富にちりばめて描き、最先端理論のすばらしさとその弱点を、健全な懐疑主義の立場から鋭く検証する科学ノンフィクション。2008年刊、333ページ。

著者略歴
ローレンス・M・クラウス(Lawrence M. Krauss): 1954年生まれ。ケース・ウェスタン・リザーヴ大学のアンブローズ・スウェージー記念教授にして、同大学の宇宙論・天体物理学教育研究センター所長を務める理論物理学者。一般市民を対象にした科学教育にも熱心で、ポピュラー・サイエンスの著書も多く、先端科学のわかりやすい解説と読者の興味を巧みにそそる筆致には定評がある。著書に『物理学者はマルがお好き』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、『コスモス・オデッセイ――酸素原子が語る宇宙の物語』(紀伊國屋書店)ほか。

翻訳者略歴
斉藤隆央(さいとうたかお)
1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。訳書に『なぜこの方程式は解けないのか?』、『黄金比はすべてを美しくするか?』リヴィオ、『ガリレオの指』アトキンス、『タングステンおじさん』サックス(以上早川書房刊)、『ミトコンドリアが進化を決めた』レーン、『パラレルワールド』カク、『生命最初の30億年』ノールほか多数。


理数系書籍のレビュー記事は本書で235冊目。

「超ひも理論を疑う」というタイトルなので批判本だと思って読んだら、そうではなかった。筆者は超弦理論を詳しく学んだ上で、この理論の弱点を指摘し、公平な立場から意見を述べるというスタイルで書いていた。弱点だからといって頭ごなしに否定しているわけではない。

そもそも著者は超弦理論の生みの親であるシュワルツと20年来の交流があり、ウィッテン、グリーンなどこの理論の立役者の協力のもと、本書は書かれているのだ。著者の誠実さは文章からもうかがい知ることができる。

著者の名前はどこかで聞いたことがあると思って調べてみると、僕は昨年の2月に「ファインマンさんの流儀:ローレンス M.クラウス」を読んでいた。著者の印象がとてもよかったことを覚えている。


翻訳の元になった英語版は2005年に出版された「Hiding in the Mirror: Lawrence M. Krauss」で、日本語版は2008年に刊行された。

目次はこの記事のいちばん下に書いておいたが、章のタイトルだけ見てもさっぱりわからないと思うので、全体の流れをざっと解説しよう。

導入は1950年代にアメリカで放送された「トワイライトゾーン」というSFドラマである。日常の空間とは別の場所にある空間や異次元の話は、いつの時代も魅力的なテーマであること、不思議な場所があるに違いないと人は信じたがるものだということが語られる。ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」や平面世界のことを書いた風刺小説「フラットランド」も同じような趣向の小説だ。冒頭以外の章でも本書にはSF小説やSF映画がたくさん紹介されている。

物理学の話は第2章から始まる。電気と磁気の話からなのが意外だった。この手の本はケプラーやニュートンあたりから始まるのがたいていのパターンだからだ。物理学史を解説するのだということはわかるが、電磁気学から始める理由が見えなかった。

結局著者は何が言いたかったかというと、電場と磁場の話から電磁波の話をし、光も結局は電磁波であるという展開にもって行きたかったわけだ。その後、電磁気力と重力の統一のために晩年のアインシュタインが研究した統一場理論や5次元空間を前提とするカルツァ-クライン理論が紹介された。

そう、余剰次元のはしりは時空の4次元のほかに1次元の円筒形に丸まったカルツァ-クライン理論の余剰次元のことだ。この話をするために本書は電磁気の話から始まったのだと途中で気が付くことになる。この理論は電磁気力と重力を統一するための理論だった。しかしその後、うまくいかないことがわかったのと原子核内部の構造が解明されてきて、強い核力や弱い核力などの力が存在することもわかってきたため、この理論は次第に忘れられていった。

その後、本書の記述は科学史に沿う形で量子力学→相対論的量子力学→量子電磁力学、ゲージ理論→非可換ゲージ理論という流れになる。本書全体を通じて言えることなのだが、著者はなるべく日常的な言葉で説明し読者に理解してもらおうというスタイルをとっている。けれどもそのために専門用語を極力使わない方針をとっているので、僕にとってはいくぶん読みづらいものになっていた。説明をひととおり読んでから「ああ、これは~のことを説明していたんだな!」と気が付くような按配だ。そのためゲージ理論や非可換ゲージ理論の説明でU(1)やSU(2)などのリー群も紹介されていなかった。「くりこみ」という言葉も出てこない。

超対称性や超重力理論、大統一理論については特に詳しく書かれていた。このあたりは僕も理論はもちろんのこと専門用語の知識さえ不足しているので、逆に本書の平易な言葉での解説がありがたかった。この流れの中でより複雑化した余剰次元が自然な形で仮定されていくさまが上手に解説されていたのが印象的だった。

そして特に超弦理論に入ってからの説明が詳しいのだ。「大栗先生の超弦理論入門」よりもページ数が多いぶんたくさんの事柄を知ることができる。グラスマン数や弦理論の次元数=25の計算方法も示されていた。キーワードで示せば、ヘテロな弦理論、Dブレーン、M理論、AdS/CFT、ホログラフィー原理、ブラックホールの情報問題などについて解説が行なわれている。

一昨日紹介した「ストリング理論は科学か―現代物理学と数学:ピーター・ウォイト」のほうは超弦理論の内容はほとんど説明されず、批判するために必要な事柄のみ取り上げられていた。それに対し本書は超弦理論自体の説明に手抜かりがない。

また、余剰次元については超弦理論のカラビ-ヤウ空間の他、ランドール-サンドラム理論、量子重力理論での余剰次元などが、重力理論をどのように説明するのかという視点から紹介されていた。

本書では超弦理論に批判的な箇所はほんの数ページだけだった。この理論が何も予測しないこと、ウィッテンも認めているM理論の不完全性、無数の物理法則が記述できてしまう問題などが批判の主なポイントである。けれども、余剰次元への過度な期待も含めて超弦理論を批判した後、すぐこれらの問題が当事者にとっても理解されている事柄であり、慎重に成り行きを見守っていきたいという「大人らしさ」でしめくくっている。


このように超弦理論に疑問を投げかける本であるにもかかわらず、著者の人間性や公平な記述スタイルのおかげで全体的には好印象を持った。お勧めできる本である。

なお、超弦理論に反対の立場、賛成の立場の読者の意見が対立しやすいので、他の読者が不快に感じる可能性のあるコメントが投稿された場合、僕は公開を承認しないことがあることをあらかじめご了承いただきたい。


さて次は「初級講座弦理論 基礎編、発展編:B.ツヴィーバッハ」を読むことにしよう。超弦理論を理解することはこのブログの目標のひとつだ。

他にも目標がいくつかあったが、それぞれ理解して次のような記事を書いている。(場の量子論は何種類か読んだが、まだまだこれからという感じなので今のところ目標未達成だと思っている。)

一般相対性理論についての記事: 2007年12月2008年3月2009年7月

量子テレポーテーションについての記事: 2012年10月


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超ひも理論を疑う:ローレンス M.クラウス」―「見えない次元」はどこまで物理学か?


追憶―次元に魅せられて

第1章:空間に住む特権?
第2章:カエルの脚から「場」に至る
第3章:相対論への道
第4章:第四の次元
第5章:宇宙をかき乱す
第6章:宇宙を測る
第7章:『平面国』からピカソまで
第8章:最初の隠れた世界―余剰次元の物理学
第9章:回り道
第10章:どんどん変に…
第11章:混沌のなかから…
第12章:異次元からのエイリアン
第13章:もつれた結び目
第14章:超世界の超時間
第15章:Mはマザー(母)のM
第16章:DはブレーンワールドのD
第17章:空虚な理論?

エピローグ:真理と美
謝辞
用語集
訳者あとがき
事項索引
人名索引
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16 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Re: 超弦理論はなんか変だ。の回答ありがとうございます。 の反論です。 (とね)
2015-10-10 23:30:06
狸の金玉さま
なんだか禅問答のようになりつつありますので、このテーマについてのやりとりは、申し訳ありませんがこれで打ち切りとさせてください。
僕自身も物理や数学の専門家ではないので、反論されてもどのように説明してよいか困ってしまうわけです。
返信する
調弦理論はなんか変だ。の回答ありがとうございます。 の反論です。 (狸の金玉)
2015-10-10 22:00:37
 整然と並んだ表面を滑らかに移動すると考えるのはあまりにもご都合主義過ぎます。 我々の宇宙と並んだ平行宇宙は整然と秩序だった物ではなくあらゆる次元がごちゃ混ぜでカオス状態ではないかと思います。 我々の住んでいる3次元空間は3方向の次元の自由度が有るからで切り口が2次元になりますが、2次元空間が寄り集まって構成されている訳では有りません。 3次元空間を局面で切れば球体に切れとればその空間はリーマン幾何学ですか? 馬の鞍のように切り取ればミンコスキー空間ですか? 平面の積み重ねならどの様なカオスな平面でも積み重ねられます、だって厚みが無いのですからカオスな平面を自由に移動する物体はどの様な数学で表現できるのですか?

 プレーン宇宙論のプレーンはどの様な切り口も出来る筈です。 これは数学者の机上の空論です。
返信する
Re: 調弦理論はなんか変だ。の回答ありがとうございます。 (とね)
2015-10-10 21:28:10
狸の金玉さま
「2次元空間のワープの説明」がご理解いただけなかったのは意外でした。

> 点は幾ら重ねても点、線は幾ら重ねても線、同じく面は幾ら重ねても面です。

たとえば平面を「重ねて」というと薄皮のようなものが有限個重なったイメージになりますが、それでは薄皮の平面を連続的に上に移動させると考えてみてはどうでしょうか?もちろん空間は「薄皮」や「羊羹」のように実体があるわけではありませんけれど。
そうすると平面は立体に含まれている一部分、直線は平面に含まれている一部分、点は線に含まれている一部分であることがおわかりいただけると思います。

私たちの体は立体(3次元)ですから、複数の平面をまたがる(そういう表現でいいのかちょっと自信がありませんが)形で存在しています。それぞれの平面で切ったものがCTスキャナなどで見れるような「断面」ですね」。
私たちの体が3次元空間を移動するときは3次元空間
の中ではワープしているわけではありませんが、身体の断面が存在している「面」は次々と移動しているわけです。(これがワープという表現でよいかも自身がありませんが。)

> カラビヤウ空間が重なってプレーンになっているのですか?

いえいえ、僕はそのようなことは書いていませんし、そのように考えているわけでもありません。
3次元空間にしても、カラビヤウ空間(6次元)にしても空間の軸はグラフのX軸、Y軸のようにそれぞれ1本だけ伸びているのではなく空間の各点での「方向」を示しているにすぎません。たとえば「北方向」という方向軸が東京にもあるし、大阪にもあるということですね。3次元直交座標だとX,Y、Zという方向がまっすぐ3方向に伸びているわけですが、カラビヤウ空間だと時空のあらゆる場所での方向は6つあり、その6つの方向それぞれが「曲がっている=曲率をもっている」わけなのです。


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調弦理論はなんか変だ。の回答ありがとうございます。 (狸の金玉)
2015-10-10 21:00:51
 3次元空間で紐を持ち上げると紐は2次元空間をワープしていると説明にありましたが、私はこの説明に違和感が有ります。 点は幾ら重ねても点、線は幾ら重ねても線、同じく面は幾ら重ねても面です。 点、線、面は全て別物、同様に我々の宇宙も当然重なっている筈です、紐を持ち上げるのが2次元のワープなら、当然我々の世界も何者かが次元を移動してワープしている筈、でもそんな事は起きていません。

 それぞれの空間に存在する物はそれぞれの空間に縛り付けられていると考えるのが自然ではないでしょうか? 円錐曲線の切り口が円になったり楕円になったり双曲線、放物線になりますが、それはあくまで切り口です。 双曲線が重なって円錐曲線になるわけでは有りません。

 カラビヤウ空間が重なってプレーンになっているのですか? 何かまるで数学者の詭弁を聞いているようです。 理論と言うのは万人が納得してそれ以外の答えが無いと言うときです。 反論される様ではまだ理論では無いと思います。
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Re: 超弦理論はなんか変だ。 (とね)
2015-10-10 12:47:18
狸の金玉さま
(余談:「金玉」に「さま」をつけるのは面白いと思いました。)

はじめまして。コメントいただきありがとうございます。
65歳はまだまだ老人などではないと思います。
物理哲学の分野は僕はほとんど無知ですが、YouTubeのこのページのことをおっしゃっているわけですね。時間をとって見てみたいと思います。

物理哲学講座(YouTube)
https://www.youtube.com/user/profkubo

量子力学以降、私たちが3次元空間で経験して得る直観的な理解は、このミクロの世界では成り立たなくなってしまいました。超弦理論は量子力学を含んでいますから日常の感覚で理解できる世界ではありません。その側面が1つ、そして3次元以上の空間次元を扱うという側面が1つ、その2つが「カラビヤウ空間を居心地悪くしている」原因ですね。

超弦理論が正しいのかどうかを判断するためには、大栗先生がおっしゃっているように、(私たちの直観的理解を超えた)数学を学ぶ必要があります。私たちの現実世界で得た感覚だけでは判断できないというのが本当のところです。その意味で、僕のブログでは「数学をちゃんと学んで超弦理論をとりあえず理解したい。」という方向で進めているわけです。(超弦理論に辿り着けるかどうかはまだわかりませんが。)

> カラビヤウ空間には時間の要素は有りません、過去に飛ぼうが未来に飛ぼうが、或いは永遠に留まっても自由のはずです。 こう考えると超弦理論は破綻していると思います。

この部分はちょっと違います。おっしゃるようにカラビヤウ空間は「空間」であり「時間」を含んではいません。けれどもそれは私たちの住む「3次元空間」が時間を含んでいないのと同じことです。
また「ワープ」についてですが、3次元空間の中で平面(2次元空間)の上に置いたヒモを持ち上げるとヒモは上の平面に(時間をかけて)移動しますが、日常目にするこの現象が「異なる2次元空間でのワープ」に相当します。カラビヤウ空間はコンパクトに丸まっていますが、その中にある弦は同じ理屈ですぐ隣にあるカラビヤウ空間に移動(ワープ)することができるわけです。なぜなら空間軸と空間軸の間に弦の移動を邪魔する「壁」がないからです。

このあたりのことは、次の記事をお読みになるとわかりやすいかと思います。

多次元空間へのお誘い(17):問題を解決するためのアイデア
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/5e9c9021e68cb05f37e029f4374add0f
返信する
調弦理論はなんか変だ。 (狸の金玉)
2015-10-10 11:48:09
 私は65歳の無学な老人です、それでも科学大好きなので色んな動画を覗いています。 物理哲学講座を覗いた時の違和感が有りました、物理哲学講座は大変素晴らしいと思いました、科学的な解説をしてくれる数少ないサイトです。 以前、コメントをして煙たがられた様なので、またコメントするのは憚れるのでコメントできそうなサイトを探していました。 私は物理哲学講座を潰すのが目的では無い、哲学の始祖ソクラテスに倣って知の探求のため質問しただけです。

 超弦理論が何か変だと思うのは4次元時空にミクロの6次元のカラビヤウ空間が取り憑いていることです。 そこまでは問題ない、カラビヤウ空間、如何にも居心地悪そうな空間です。 その空間が自由な弦の振動を保証するのか? 区間を移動する事はミクロのカラビラウ空間から、ミクロのカラビヤウ空間にワープする事です。

 カラビヤウ空間に飛び込んだ超弦はどのカラビヤウ空間にワープしようと自由の筈です、カラビヤウ空間には時間の要素は有りません、過去に飛ぼうが未来に飛ぼうが、或いは永遠に留まっても自由のはずです。 こう考えると超弦理論は破綻していると思います。
返信する
Re: 超弦理論, 数学 (とね)
2013-11-03 16:18:31
hirotaさん

僕も将来の発展に期待しています。生きているうちに大きな進歩が見たいです。

「初級講座 弦理論」を読み始めましたが、まるで未来の大学の教科書のような印象を受けています。
返信する
超弦理論, 数学 (hirota)
2013-11-03 12:40:30
門外漢には分かりませんが研究は止まる事なく進んでいますから生きてるうちに大きな一歩があるだろうと期待しています。
特に、現在の停滞した雰囲気は相対論出現直前みたいでわくわくです。
数学の方も「数学」に対する認識(人間が勝手に作ったとか)が一変しそうな事をあちこちで聞きますから、100年後と言わずトンデモない事になるかも知れませんよ。
返信する
Re: 数学 (とね)
2013-11-02 11:59:16
hirotaさん
まったそのとおりですよね。
100年後、200年後の数学がどのように進んでいるか、超弦理論の行く末がどうなっているのか知りたいですね。(ま、無理なことですけど。)
また、その未来社会の高校や大学でどのような数学、物理の授業が行われているのか、いまと変わりないのかな?とかの思いもめぐってきます。
返信する
数学 (hirota)
2013-11-02 11:45:21
論理を正確・精密に表現できる唯一の言語ですからね。
これがなきゃ科学は出来ません。
返信する
Re: 数学と物理 (とね)
2013-11-01 17:47:25
はじめまして。コメントいただきありがとうございます。
Tom-J様のおっしゃるように数学は人間の脳が架空に作り出した理論体系です。
数学だけで物理的な対象の実在性を証明することはできませんね。

ただし物理現象を数学を使って表現する場合、その数式と、それを変形させてえられる数式を考察することによって、異なる物理現象のように見えるものが本質的には同一であることが証明できたりする能力が数学にはあると思います。たとえば量子力学のシュレディンガー方程式とハイゼンベルクの行列力学が同等であることや、そこから不確定性原理の数式が導かれることです。

また、昨年のヒッグス粒子検出実験のように統計学を使った検証によって、素粒子の実在性を100%に限りなく近い精度で検証(証明)することもできます。

これからも、よろしくお願いいたします。
返信する
数学と物理 (Tom-J)
2013-10-31 22:51:53
初めて投稿させていただきます。

宇宙論、素粒子論、紐理論(超弦論)、統一理論、重力等々、物理から発見から組み立てられたものは最終的に全て数学で表現されますね。

私、1人間として数学の世界は人間の脳の中に有る仮想の世界に思えます。例えば点と言ったとき、点には大きささは有りませんね。また、直線と言ったとき、線には幅(太さ)有りませんね。

だから、星とか素粒子と言った時、全てに何らかの大きさや、力(まだ発見されていない重力子)がある等ある、また、全ての粒子に働く力はある大きさの素粒子の行き帰りと言われても、数学の世界とは全く異なるものに思えます。

数学は人間の脳が勝手に脳の中だけに作ったもの。その数学を使ったら宇宙や素粒子の説明(実在)証明されていると考えるのはどこかでかけ離れているって言う事は無いのかなー。
返信する
mayuさんへ (とね)
2013-10-30 03:43:21
書評や「200冊の~」の記事まで読まれていたのですね。難しかったでしょう。でも、理数系のことへの興味を持っていただけたようで、記事を書いた甲斐がありました。

複素数や三角関数の記事は、少し難しかったと思いますが、特に複素数は現代物理学で大活躍するのですよ。不思議な世界が開けます。SFより面白いと思います。だってその不思議な世界は現実なのですから!

姪もテストで苦しんでますよ。見ていてちょっと可哀想になってきます。
返信する
Unknown (mayu)
2013-10-30 02:10:00
日記が一番読みやすそうかなと思いまして(笑)
その三つも、全部読みました!
読んでいて楽しかったです!
あとは、複素数や三角関数など、学校の内容とリンクしている記事は、すごく興味深いです。

大変ですが、頑張ります!
もともと英語や国語好きだったのですが、とねさんの影響で、理数系も頑張りたいな、と思い始めたんです(^o^)

とねさんの姪っ子さんも、私と同じようにテストで苦しんだりしているんですねー…(笑)
返信する
mayuさんへ (とね)
2013-10-30 01:57:54
日記カテゴリからお読みになりましたか。(笑)
蛍光ペンの記事とかは自分でも気に入っています。
あと、気に入っているのは次のような記事です。

アタマがいいんだね
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/d89f029c7d34b240f376f575640a48a3

Flash動画に大笑い!
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/0f8a0c5d6c774091d0d98b89fb7d80e6

眉毛事件
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/333e93345020f86b5a8064a21e0a52bf

姪はいま中3です。その下に小5の妹がいます。あと上に紹介した「眉毛事件」の主人公は中3の姪の兄で、いまは20歳になっています。ずいぶん前に書いた記事なので今読むとなつかしいですね。

mayuさんは理数系は苦手でしたか!だとすると通っている中学は理数系重視のカリキュラムのようですから、大変そうですね。がんばりましょう。

あとご質問の件ですが、木曜と金曜は大丈夫ですよ。
返信する
Unknown (mayu)
2013-10-30 01:43:56
まずは日記カテゴリから、色々みてみました!
蛍光ペンの記事など、ユーモア系の記事がとっても面白かったです!
あと、とねさんの姪の方は、私と同い年のようなので、親近感がわきました(笑)
また、学校で習うレベルの知識しかない私ですが、とねさんの書評を読むと、私も読んでみたいなー、と思います。
200冊読んでの記事は、とねさんの探求心に感動し、漠然と、物理や科学者達はすごいんだなあ、私もその世界を知りたいなあ、と思いました。
私は理数系が苦手で、文系なのですが、高校レベルのピックアップの本からでも読み、知識を深めていきたいです!
返信する

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