山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

葛城古道 彼岸花

2007-09-22 18:28:49 | Weblog
葛城古道 彼岸花

葛城山麓の御所市一帯は日本神話のふるさとともいわれ、神々が住まわれていた高天原は、その昔、葛城山と呼ばれていた金剛山の山麓にあったと伝えられています。このように神代の時代から数々の史実の舞台になった「葛城古道」は、そうした遺跡や社寺を訪れる全長13キロメートルの散策路です。

 葛城山麓の九品寺近くの高台からは、彼岸花の咲く向こうに奈良盆地中南部の三輪山、耳成山、畝傍山などの眺望が開けていました。

スケッチ 葛城古道

2007-09-22 17:56:58 | Weblog
スケッチ 葛城古道

 昨年、九品寺北側の野原には赤い絨毯を敷き詰めたように、彼岸花が一面に咲いていましたが、今年はどうしたことかまばらにしか咲いていませんでした。(スケッチは、昨年の画像を元にして描きました。)
 それでも葛城山麓に咲く彼岸花には風情が感じられました。黄金色に色づき始めた田んぼ道をハイカーたちが通り過ぎていきました。

 

葛城古道 九品寺

2007-09-22 17:55:29 | Weblog
葛城古道 九品寺

 九品寺は奈良時代、聖武天皇の勅により行基が開祖したと伝えられ、室町時代に兵火をまぬがれて、今に残ります。本尊の阿弥陀如来坐像(重要文化財)は藤原時代と見られ優しい円満な姿で気品が高く稀にみる優秀作であると言われています。
 本堂の裏側には千体仏があります。この千体仏は、南北朝時代、城主楢原氏が楠木正成公とともに南朝に味方し、北朝と戦ったとき家族や地元の人々が身代りに奉納したと伝えられ、そのため身代り石仏とも呼ばれています。

 千体仏を拝んで階段を下ってきたとき、朗々と般若心経を唱える声がしました。
金剛山頂にある役の行者を祀る金剛輪寺の司講の一行でした。今日は彼岸の入り。私も暫し黙想しました。