白樺湖

白樺湖

　北横岳・三ツ岳下山後、携帯電話、カーナビを利用して、やっと白樺湖畔のホテルに泊まることになりました。一時は畳の上で寝られないかもと心配しましたが、文明の利器のお陰で安堵しました。

　朝、カーテンを開けると晴天です。眼下に白樺湖、その背後に車山高原や霧ヶ峯高原が展望できました。

　白樺湖（しらかばこ）は、長野県茅野市と北佐久郡立科町の境、八ヶ岳中信高原国定公園に属する蓼科（たてしな）高原池の平にある湖。周囲約6キロメートル、面積約35ヘクタールの人造湖で、湖面標高は1,416メートル。湖畔にはホテルや別荘が建ち並び、一時、湖水の汚染が問題になりました。

霧ヶ峰・八島ヶ原湿原

　霧ヶ峰・八島ヶ原湿原

　八ヶ岳中信高原国定公園の霧ヶ峰の北西に位置する標高1620mの高層湿原です。
この湿原は一万年以上の年月を経て形成されたといわれています。
　案内書に依りますと、一年に１mmずつ堆積する泥炭層（冷涼な気候で植物が腐敗しないで堆積する）は８ｍに達し、中央部分が盛り上がった日本最南の学術的に貴重な高層湿原だそうです。一周90分、初秋の湿原をゆっくり探訪しました。

　私はこの景色を見ていると、すべてを忘れて心がリフレッシュされるのを感じました。湿原の入口にあざみの歌の碑が立っていました。

霧ヶ峰・八島ヶ原湿原 ０２

霧ヶ峰高原・八島ヶ原湿原　02

　湿原の入口にあざみの歌の碑が立っていました。
　
　　　山には山の　愁（うれ）いあり
　　　海には海の　悲しみや
　　　ましてこころの　花ぞのに
　　　咲しあざみの　花ならば

　　　高嶺（たかね）の百合の　それよりも
　　　秘めたる夢を　ひとすじに
　　　くれない燃ゆる　その姿
　　　あざみに深き　わが想い

　　　いとしき花よ　汝（な）はあざみ
　　　こころの花よ　汝はあざみ
　　　さだめの径（みち）は　はてなくも
　　　香れよせめて　わが胸に

美ヶ原

美ヶ原

　とにかく広大な草原です。青い空とどこまでも続くなだらかな牛伏山の草原では乳牛が放牧されていました。

　山の詩人、尾崎喜八が「登り詰めて不意に開かれた眼前の風景にしばらくは世界の天井が抜けたかと思う」と感嘆したのはこの地です。

　美ヶ原は、長野県の中央部にある高原で、第三紀末に噴出した溶岩が浸食されて平たんになったもので，標高 2000m内外の台地が連なっています。この美ヶ原からの展望は雄大で，北アルプス，中央アルプス，南アルプス，八ヶ岳，富士山，浅間山などの山並みを望むことができ，とくに北アルプスの展望はすばらしいと、聞いていましたが白い雲に覆われて望むことはできませんでした。レンゲツツジやマツムシソウなどの咲く頃、ゆっくりと訪れてみたいと思いました。