山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

ホテイアオイ01

2007-09-20 17:36:16 | Weblog
ホテイアオイ01

 畝傍山の東、橿原市城殿町の特別史跡・本薬師寺跡周辺の休耕田でホテイアオイの花約1万4000株が見頃を迎えていました。薄紫色の可憐な花が一面に咲き誇っていました。
 このホテイアオイは約10年前から地元農家の人たちが地域活性化のために栽培されたもので、近年は評判が定着し、今朝も駐車場には他府県ナンバーの車が8台ほど留まっていました。

http://www4.kcn.ne.jp/~ktmr/index.html
又は、 [home ktmr]で検索
○花の寺 ・本薬師寺跡 布袋葵 も併せてご覧下さい。

ホテイアオイ02

2007-09-20 17:21:45 | Weblog
ホテイアオイ02

 ホテイアオイ(布袋葵)は、単子葉植物ミズアオイ科に属する水草である。南アメリカ原産の帰化植物で水面に浮かんで生育する。花が青く美しいので観賞用に栽培される。別名ホテイソウ、また、ヒヤシンスの花に似ていることからウォーターヒヤシンスとも呼ばれる。
 花が美しい水草なので、日本には明治時代に観賞用に持ち込まれたものである。路地での金魚飼育などの場合、夏の日陰を作るのによく、またその根が金魚の産卵用に使えるので便利である。
 ホテイアオイは寒さに弱く、冬はほとんど枯れるのだが、一部の株がわずかに生き延びれば、翌年には再び大繁殖し、在来の水草を競争で排除する事態や水生動物への影響も懸念され、「世界の外来侵入種ワースト100」に選ばれているそうです。


ホテイアオイ03

2007-09-20 17:21:01 | Weblog
ホテイアオイ03

 薄紫色の花に埋め尽くさされた本薬師寺跡は、現在、奈良市にある薬師寺の前身で「藤原薬師寺」とも呼ばれています。「日本書紀」には、680年に天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気の回復を願って着工したとあります。持統天皇の病は治りましたが、天武自身が寺の完成を待たずして亡くなってしまったため、持統がその遺志を継いで完成させました。
 建物の基礎となる石の配置などから、大きなお寺だったことが想像されます。

 また、駐車場入口には、黒岩重吾氏の揮毫による大伴旅人の万葉歌碑が建っています。   わすれ草 わが紐に付く 香具山の
           故(ふ)りにし里を 忘れむがため (巻3-334)
 〔歌意〕憂いを忘れるというわすれな草を紐に付けてみた。香具山のあの懐かし     い故郷を忘れようとして。
 ※わすれな草は、今のカンゾウで、夏の暑い陽ざしのもと、ユリに似た鮮やかな  朱色の花を咲かせます。
  この歌は、60歳を過ぎた大伴旅人が九州・太宰府に赴任したときの歌で、遥か  な地で、旅人は何を思っていたのでしょうか?