juLianのひとりごと

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ピンクうさぎの呪縛 2

2010年01月24日 | Weblog
前回の続き。

その、教室の後ろに飾られてあったウサギの絵。
ちょうど参観日があり、母の目にも入ることとなる。
私は幼稚園のころからとにかくとにかく「ウサギ」が大好きで大好きで今もこのうさぎ好きは衰えることなく続いている
なので、当時大好きなウサギの絵を学校で描くチャンスがあり、とてもうれしかった。しかも、当時大好きなピンクで描いた。ただ、ピンクが好きだったから。ピンクで描くとよりウサギのかわいさが表せると思ったから。小学1年になりたての子供ですでに写実主義を身につけてる子供なんてそうそういないし、いたら怖いわ。
ただ、私の母はそうはいかなかった。
5時間目の参観だったので昼休憩の間にちょこちょこママたちが集まりかけていた。
母も少し早めに来たのだが、教室に入り、私の絵を見つけるや否や、顔が瞬間湯沸かし器
「アンタ、何?コレ?ピンクのウサギがいるとでも思ってるわけ?1年生にもなってこんな絵を描いて はずかしいっ今のこの休み時間の間に、すぐ、塗りなおしなさいーっ」っとすごい勢いで攻撃してきた。
その顔はまさに「はんにゃ」の形相・・・

別にピンクのウサギがいるなんて思ってたわけじゃない。単にかわいいかと思ったから。
他の女のクラスメートだってほぼピンクで描いてんじゃんっっと内心思ったがあまりの母の勢いにびっくりして、なんか母にとってはとんでもないヤバイことをやらかしたことだけはわかったのであわてて塗りなおした
ピンクの上からグレーで塗りつぶすように必死で

その日の帰り、担任の先生に声をかけられた。
「なんで、ウサギさんを塗りなおしたの?5時間目まではピンクだったのに・・・。あの絵はよく描けてたから図画コンクールに出してあげようと思ってたのにあれじゃ、もう出せないわ」と言われた・・・。
7歳にして「一気に崖から突き落とされるとはこのことか?」と感じ、とにかくショックなのと悔しいのとで泣いちゃった・・・

それから私は2度とピンクでウサギを描くことはなくなったが、変に写実主義を追求するイヤな子供になり、それはそれで評価してもらえ、その後は図画コンクールへの執着が高まり、たびたびコンクールに出させていただけた。ケドなんか傷ついたままだったけどね

それから○○年後・・・。
「NOWAうさぎ」なるものが登場し、大ブレイクした。
アイツ、ピンクじゃん しかも、口がクチバシになってるぜっ
アイツはピンクだから流行ったんだろ?って幼い日の傷がよみがえり、今更ながらに母に猛攻撃を仕掛けた
母は、「アンタの芽を摘むようなことをして悪かった。やりすぎた。」と謝罪をした。
それを父にも話し、長年のもやもやからの脱出と勝利を語った。
それから数年後・・・。
何かの拍子にピンクうさぎの話が出たのだが、父が言った一言。「でもやっぱ、ピンクウサギ(NOVA)はつぶれたな。」
・・・・。

そしてそして話は現在に戻り、息子の幼稚園の作品展。
この、中央に写ってる黒いウサギが息子が描いたもの。
息子にはピンクウサギの事件の話などモチロンしてはいない。
ただ、皆がピンクうさぎを描いてる中で1人だけクロウサギを描いてる。
息子は、「もこちゃん(我が家で飼ってるクロウサギの子供)描いてあげたよ。みんなピンクで描いてたけどそんなのいるわけないじゃんね~。」と無邪気に話してくれた。
オマエまでピンクウサギにダメ出しかぁ~っ

しかし、この息子のウサギ。
一人こんなダークな色で描いちゃって・・・。
我が家で飼ってる「もこちゃん」を描いたということを他のお母さんたちは知らないでしょー?コレだけぱっと見ると、病んでるコのうさぎさんだよね・・・
何で黒で描いたかを知らないお母さんや先生たちから見ると・・・・。
でも、私は何も言わず、ただただ褒めてあげた
ピンクウサギの呪縛、これで解けたカナ?