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暮 楽 花 人 の 風

  ★暮らし・花とハーブと手作りを楽しむ★手作り工房「暮楽花人の風」のスタッフがお届けします。

足柄刺繍

2009-05-30 08:37:18 | クラフト
         足柄刺繍作品展 


   


ただいま、開成町瀬戸屋敷では  あじさい祭り  のプレイベントとして、

足柄刺繍の作品展が開かれています。


        

約1700年前、中国から伝来した刺繍は朝廷や寺院を彩り、桃山時代のころには、

小袖や内掛け能衣装など、美しさと贅沢の象徴として、上層社会の人々に愛されたそうです。

江戸時代に入ると、庶民の生活にまで普及し、明治の末からは小田原でも

一大産業として隆盛を誇ったことがあるそうです。

その後世界大戦を境に、「幻の繍」となりつつあったものを、上田菊明氏が、

足柄刺繍としてよみがえらせ、伝承・保存に努められています。

今回は、その上田氏の貴重な、すばらしい作品が展示されています。

瀬戸屋敷の母屋の裏にある、蔵が会場となっています。

   


残念ながら作品は撮影禁止でしたので、ご紹介することができませんが、

下地に綿糸で、縦横に刺した上に、グラデーションに染めた絹糸でさまざまな柄を刺していく

立体的で重厚な感じのする作品です。

展示作品の中には、実際に触れることのできる作品もあり、目の不自由な方にも、

作品を楽しんでいただけるような工夫がされています。

実際に触ってみると、想像以上にこんもりと盛り上がっていて、滑らかで、

その繊細な仕事ぶりが実感できます。



この作品展は、6月5日(金)まで開催されています。

瀬戸屋敷は、あじさい祭り期間中は有料となりますが、5日までは無料で見学することができますし、

周りの田園風景も美しく、訪れるには、とてもいい季節だと思います。

   

   


この機会に、お出かけになってみてはいかがですか?