バレンタインと庭の梅

夕空を　入れねばと　白い梅の花

バレンタイン　じいじのチョコを　つまみ喰い

メモ忘れ　帰る少女や　バレンタイン

久しぶりの晴れ！

春の日の　脚を揃えて　跳ぶ雀

探梅と　言うて田舎道を　さ迷う

春光や　キャップの下の　漲る瞳

春の雨

鈴なりの　檸檬にあばた　春の雨

雨ひと日　おやすみの伯母の　声のどか

建国記念の日

デザートの　プリンカチカチ　建国の日

祝日のモール　少なくなりぬ　マスクの人

暖かや　子の書くカードの　スペリング

春めく

パンジーの　好みの色に　目の行きぬ

いつの間に　日暮れ来ている　春障子

「さ緑の瞳」てふ　半額の春の蘭

寒かった土曜日

悩んだり　食べたり　肩凝ったり　寒っ

まだ帰らないと　決めている　寒鴉

月煌々と　吾寒風に　負けそう

春寒

くたくたの水仙　ぽかんと浮雲

孤高の鴉　冬天を恫喝す

(Kids.yahoo   Webより)

悴みし　指でなぞっている　星座

立春。一日上天気

真似てみる　伯母の口癖　春立てり

咲く花の　名わからぬまま　春来ておりぬ

梅の香の　ほんのり　夕月真白

誕生日

白梅の　蕊ぱっちりと　今朝の空

カードとシャネル　貰う二月の　誕生日

祝いLINEに　本音がぽろり　冬うらら

二月。漸く晴れてくる

白梅の　円きつぼみや　雨止みぬ

艶めいて　金柑留む　雨雫

地蔵さまに　姑を頼むと　言う二月

杜に今　金柑色の　入日かな