父親に反対され、そのために親子の確執が生まれる・・・で、いきなり殺したのか。
ジブリ内では宮崎駿氏だけが息子吾郎氏の監督起用に猛反対したといういわく付きの映画。親子揃って原作の「ゲド戦記」が大好きであるのに、駿氏よりも早く息子が計画を立ててしまったのだ。元は建築家であった吾郎氏であったが、父と同じくアニメの道を選んでしまうこともよくわかる。後継者が息子になるのだから、なぜ反対するのか疑問に感じる人もいるかもしれません。
映画を観終わると、もしかすると猛反対の理由が別のところにあるのではないかと感じてしまいました。中心人物である大賢人ゲド=ハイタカが宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』に出てくるユパにそっくりな設定だったからです。魔法使いと戦士という違いはあるものの、世界の異変や均衡が崩れた原因を探るべく旅をして、主人公を助けるという設定はパクリであることをばらされてしまうと恐れたからではないでしょうか。息子吾郎氏も「これはまずい」と思ったのか知りませんけど、同じくナウシカの登場人物クシャナ、クロトワに似た悪役を仕立てあげて観客を混乱させようと策を練ったのかもしれません。また、『もののけ姫』のジコ坊のそっくりさんも登場させてます。
さて、映画のストーリーですが、長編の原作のどの部分を使ったのかは、読んでいないのでさっぱりわかりません。ゲドを中心とした様々なエピソードの一つだとは思うのですが、現代人のために人生訓や社会風刺を盛り込んだためにテーマがぼやけてしまい、単純な勧善懲悪モノになってしまった感が否めません。「命をたいせつにしよう」というのがテーマなのか、「竜と人間がひとつになる」というのがテーマなのか、それとも「影に怯えるニートの成長物語」なのかさっぱりわかりません。原作はスターウォーズにも影響を与えたほど、強者がダークサイドに落ちることがテーマとなっているらしいのですが、この映画ではエディプスコンプレックスも描きたかったのでしょうか・・・
有名俳優を声優として起用するのは別にかまいませんけど、風吹ジュンだけはイマイチでした。絵としては建造物などの背景は良かったのですが、ストーリーとともに全体的には不満も残ります。そのマイナス分を手嶌葵の「テルーの唄」がカバーしてくれました・・・ね。
★★★・・
ジブリ内では宮崎駿氏だけが息子吾郎氏の監督起用に猛反対したといういわく付きの映画。親子揃って原作の「ゲド戦記」が大好きであるのに、駿氏よりも早く息子が計画を立ててしまったのだ。元は建築家であった吾郎氏であったが、父と同じくアニメの道を選んでしまうこともよくわかる。後継者が息子になるのだから、なぜ反対するのか疑問に感じる人もいるかもしれません。
映画を観終わると、もしかすると猛反対の理由が別のところにあるのではないかと感じてしまいました。中心人物である大賢人ゲド=ハイタカが宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』に出てくるユパにそっくりな設定だったからです。魔法使いと戦士という違いはあるものの、世界の異変や均衡が崩れた原因を探るべく旅をして、主人公を助けるという設定はパクリであることをばらされてしまうと恐れたからではないでしょうか。息子吾郎氏も「これはまずい」と思ったのか知りませんけど、同じくナウシカの登場人物クシャナ、クロトワに似た悪役を仕立てあげて観客を混乱させようと策を練ったのかもしれません。また、『もののけ姫』のジコ坊のそっくりさんも登場させてます。
さて、映画のストーリーですが、長編の原作のどの部分を使ったのかは、読んでいないのでさっぱりわかりません。ゲドを中心とした様々なエピソードの一つだとは思うのですが、現代人のために人生訓や社会風刺を盛り込んだためにテーマがぼやけてしまい、単純な勧善懲悪モノになってしまった感が否めません。「命をたいせつにしよう」というのがテーマなのか、「竜と人間がひとつになる」というのがテーマなのか、それとも「影に怯えるニートの成長物語」なのかさっぱりわかりません。原作はスターウォーズにも影響を与えたほど、強者がダークサイドに落ちることがテーマとなっているらしいのですが、この映画ではエディプスコンプレックスも描きたかったのでしょうか・・・
有名俳優を声優として起用するのは別にかまいませんけど、風吹ジュンだけはイマイチでした。絵としては建造物などの背景は良かったのですが、ストーリーとともに全体的には不満も残ります。そのマイナス分を手嶌葵の「テルーの唄」がカバーしてくれました・・・ね。
★★★・・
ゲド戦記は確かに評価低く見てしまうかもしれませんね。
難しいですからね偉大な父の息子って・・・
この映画はむしろそんな偉大な父に対する葛藤を描いているし、その罪を背負った先について描かれている点では結構見所はありましたけれどね。
ただそこまで考えてみている人がいるかといえば・・・少ないでしょうね。
父と息子、師弟関係になるとまた違った葛藤が付いてまわるのでしょうねえ…
そういわれてみればいろんなこれまでのキャラクターにそっくり。
個人的にはある種のロードムービー的要素に惚れ込んで見てましたが、やはりテーマ性はボケていた気もします。
テルーの唄だけでは涙は誘えませんが、あの子唄は上手でしたね。
原作は読んでないので何とも言えませんが・・・
アレンの成長物語とすることにしてます(笑)
メッセージ性は伝わるものの,
軸が曖昧だから,焦点がぼやけてしまっていますね。
惜しいなぁ
伝えたい事が先に立っちゃうという所で「CASSHERN」を思い出しました。
アレンを真ん中に持ってくることさえも
もしかしたらもめたかもしれませんね。
父子で。
比べられるリスクと
ジブリだから宣伝も公開する劇場数もばっちりという
お膳立て。
しんどいけど、トクもしてるこの状況で
ホントに息子さんのやらんとしてることが
できるようになるのはもっと先かも。
音楽ひとつとっても久石さ~んっていうひとも
いるだろうし。
そのくせよかったよ~って声が多かったら
行こうかなっていう日和見な自分も
たいがい・・・。(笑)
でも「テルーの唄」の作詞は宮崎吾郎監督ご自身なんですよね。これが彼の仕事で一番印象的でした。
日本にもいい本があるだろうに。。。
1800円は払いたくないですね。
岡田くん見れたから元取れたけど(爆)
なるほど『風の谷のナウシカ』の元ネタですか。
初めて気づきました。
この映画、手嶌葵の評判が高いのですが、
ぼくはテルーの声を彼女がやっているとは知らず、
なんかたどたどしいなと思って観てました。
(もちろん歌は素敵ですよ)。
相手が、憎たらしいほど
プレッシャーを感じさせずに演じている岡田准一だったから、
よけいにそう思ったのかもしれません。
大画面、どアップで言われるとちょっと引いちゃいます。
ストレートに言葉で言わなくても、他の描き方があっただろうに、と思ったりして。
…なんて思ってしまうのは私が素直じゃないからでしょうか。
竜が動くとオームのような音がしました。
あの竜はうろこじゃなくて、オームみたいな固い殻に体を覆われてるのか?火花も飛んでたし(笑)
確かに、ブレイブストーリーの竜の方がかっこよかったですね。