1884年、秩父。農民たちは生糸価格の暴落、増税、高利貸しの違法な利子のために破産寸前。折りしも、自由民権運動が盛んになり、自由党の後ろ盾をも睨んで一斉蜂起を起こす。
独立プロとしては異例の4億5千万の制作費(『ラストサムライ』の60分の1)!しかもこれは一般市民の出費であり、総勢8千人のエキストラが参加するという民衆のパワーが炸裂する感動大作となっている。ついつい同じ時代背景の『ラストサムライ』と比較してしまうのだが、こちらは嘘の世界じゃなく、史実に基づいた物語だ。そして主人公は農民!彼らの苦しみや悲しみがリアリティを伴って伝わってくるのです。
また、不況の現代と共通点も多く、当時の政府が朝鮮出兵のための軍事費拡大が引き起こす増税等の圧政、野放しにされた高利貸しの存在、一部の金持ちと政府との癒着など、まさに歴史は繰り返すということを感じてしまう。違いと言えば、当時は民主主義が未熟な時代であり、現代は民主主義は発達して情報社会になっていることくらいだ。
クライマックスとなる農民たちの武装蜂起は、初日の高利貸し業者への直談判(これがさながら『忠臣蔵』の世界なのだ!)、徐々に賛同して一気に増えていく農民たちが圧巻です。そして独立プロであるのに豪華な出演陣。特に杉本哲太にしびれます(これほどかっこいい彼は初めて)。
見所は、蜂起に賛同して寄付してくれる人へもきちんと預り証を書く幹部たちの律儀さですな。。。。
独立プロとしては異例の4億5千万の制作費(『ラストサムライ』の60分の1)!しかもこれは一般市民の出費であり、総勢8千人のエキストラが参加するという民衆のパワーが炸裂する感動大作となっている。ついつい同じ時代背景の『ラストサムライ』と比較してしまうのだが、こちらは嘘の世界じゃなく、史実に基づいた物語だ。そして主人公は農民!彼らの苦しみや悲しみがリアリティを伴って伝わってくるのです。
また、不況の現代と共通点も多く、当時の政府が朝鮮出兵のための軍事費拡大が引き起こす増税等の圧政、野放しにされた高利貸しの存在、一部の金持ちと政府との癒着など、まさに歴史は繰り返すということを感じてしまう。違いと言えば、当時は民主主義が未熟な時代であり、現代は民主主義は発達して情報社会になっていることくらいだ。
クライマックスとなる農民たちの武装蜂起は、初日の高利貸し業者への直談判(これがさながら『忠臣蔵』の世界なのだ!)、徐々に賛同して一気に増えていく農民たちが圧巻です。そして独立プロであるのに豪華な出演陣。特に杉本哲太にしびれます(これほどかっこいい彼は初めて)。
見所は、蜂起に賛同して寄付してくれる人へもきちんと預り証を書く幹部たちの律儀さですな。。。。
日本の歴史を知る上でもすごく良い映画だと思うのに、メディアではまったく取り上げられないですね。
ラブストーリーじゃなきゃ映画じゃないっていう日本の映画事情には憤りを感じますが、こういう良い映画は衰退せずに撮られ続けてほしいですね。
この映画のタイトルは『草の乱』ですから、
草の根運動で広めていきたいとか・・・ボランティアの集め方にしてもおおっぴらには公募してませんでしたしね。
しかし、この映画は、地方都市では1日だけの公開が多く、観れない人がいっぱいいて可哀想です。
口コミで広めるしかないんですよね~
同じ神山監督の郡上一揆も良かったです。やはり暴政に立ち上がる民衆の話で、これは江戸時代が舞台。
ふつうの時代劇の百姓イメージを覆す、誇り高く教養に富んだ農民たちが、「草の乱」と同じように格好よく描かれていました。
DVDを注文しなければ観れそうもないのかなぁ。
また民衆の怒りをテーマにしたものを作るのなら、
俺の地元石川県の内灘闘争でも取り上げてもらいたいものですが、時代が近すぎると政治的要素も絡んできそうで難しいんだろうなぁ・・・
民衆の側から描いた映画は数々ありますが、「草の乱」
というネーミングがいいなと感じています。
民草、草莽・・・草というものに一人一人では弱い存在
であると仮託しながら、草草(=集団)が喚起する
大きなエネルギー、うねりを表現しているように
感じます。
今後とも活躍を期待したいですね。
パンフには今後の神山監督の計画も書いてあったのでしょうか?
以前、農民一揆三部作という言葉を聞いたことがあるような気がして・・・記憶違いかもしれないけど。
もし次もこのシリーズだとしたら・・・エキストラとして参加したいっす(笑)
>Sgnさま
すみません。
コメントもせずに・・・
『ラストサムライ』にも言及してあり、
評価的には同じ感じかな~と勝手に解釈したため、
コメントせずとも納得いくかという一人よがりでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
最近,ボケ気味か? いやん,まだまだ20代なのに(笑)
と,ボケはこれぐらいにして.
ラストサムライ云々が出てるので,ちょいと比較になっちゃいますけど,作り物か,歴史的に実在したかの違いからすれば,リアリティの面で「草の乱」の方が勝っているように思うのは,仕方ないことですかね.
でも,それでも「オレ様,侍」よりも良かったと思うのは,物語を美化してなかったこと.こういうことがあって,こういう信念で戦ったということだけで,感動だなんだ,っていう,いかにもな演出がなかったのが,個人的に良かったと思ってます.
気になさることはございません(笑)
俺はもっとやばいですから・・・
映画館の大スクリーンで比較してしまうと、「ラストサムライ」に負けてしまう恐れもあれますが、同じ土俵の小さ目のスクリーンやホームシアターで比較すると・・・ほとんどの人が「草の乱」を選んでしまいそうな勢いがありますね。
試写会で観たために、チケットを数枚売りさばかなければならないことになりました・・・