静磁場の不均一性が無視できる場合,核磁化は,上の図に示すように,xy面内で減衰しながら,z方向へと伸びて(回復して)いきます.
xy面内の減衰は,時間をtとして,
exp(-t/T2)
z方向の変化(回復)は,
1-exp(-t/T1)
と表すことができます.
ここで出てくる時定数が,T1(縦緩和時間)とT2(横緩和時間)です.縦,というのは,静磁場の方向で,横,というのは,静磁場に垂直な方向を表しています.
前にも述べましたように,このT1とT2が,MRIでは,画像コントラストを決定し,病変などの検出に役立つ,大変重要なパラメタになっています.