こんぶろ-高知の酒屋ブログ-

土佐の国の とある小さな酒屋、近藤印 高知酒店・こんじるが綴る お酒にまつわったり・まつわんなかったりするブログです。

夏休み①

2022年08月22日 | 雑談


「おわび」

先週の1週間。

50代としては
国内トップレベルの
飲酒量を誇りまして
色々やらかしてます。

なので少し
真面目にお仕事します。

という事で
ブログは夏休み!

お詫びに昔書いた
夏っぽいの貼っておきます。
ノд-。) サーセン


2008年作
夏の詩なつのうた



since:1980 夏

まだ、僕は小学生低学年だった。

学校は夏休みに入り
夏のこども・ラジヲ体操
虫取り・鬼ごっこ・・

とにかく毎日が
楽しくってたまらなかった。



朝、目が覚めた瞬間から
目に映るモノ全てがキラキラと光り輝き
幼い僕は、この幸せに満ちた永遠がずっと
ずっと続くと・・・疑う事もなかった。

あの日も僕は
昼食の後、仲の良い友達と
近くの三角公園で、野球や
追いかけっこなんかしたりして
汗まみれなシャツも気にせず

まるで、大草原に遊ぶ子犬達のように
駈けずり回って遊んでいたんだ。

 


何時間、走り回っただろうか、

まだ太陽は明るく
僕に燦々と光を与えてくれているが
なぜだか、その日は夕暮れ前に
友達たちが一人、また一人と
それぞれの家族の待つ
自分達の家に帰って行ったんだ。

一人公園に残された僕は
汗をたくさん流したせいか
とても喉が渇いている事に気がつき
公園の水飲み場で、水を飲もうとした。

はじめの一歩を踏み出したその時!
とてつもない虚無感が
僕を覆いつくしたんだ。

今ここで一人
水を飲んではいけない!

そうだ、僕も家に帰って
母さんが作ってくれた
「冷たい麦茶」を飲もう!

そう思った幼い僕は
残っていた力一杯に駆け出した。

 


そうだ!
僕にも帰るべき家があるんだ!

早く帰って、酒屋を営みながらも
一生懸命に愛情を注いでくれる
優しい母さんのもとへ帰ろう!

僕は、家路までのその道を
まるでセリヌンティウスのもとへと
駆けるメロスのように全力で走った。

その時、周りの風景が残像に変わり
僕は「風」になったんだ。

「ただいまー♪」

 


家に辿り着いた安堵感と
精一杯の力で走った脱力感、

そして、容赦なく照りつける
夏の日差しと、むせ返る様にこみ上げる
アスファルトからの熱気に中てられたせいか・・

僕は少しボーっと
していた気がする。

でも、「ただいまー♪」 
と言った瞬間に、その喉の渇きを癒そうと
僕は麦藁帽子もクツも脱ぎ捨てるように
お店にいた母さんへ、ろくな挨拶もせず
一目散に愛しい麦茶の入っている冷蔵庫へ。

冷蔵庫を開けると、
そこから放たれる冷気に
僕の細胞たちが目を覚ます。

・・・・あれ?

いつもは水筒に入って
下段に置いてあるはずの
麦茶の水筒が見当たらない。。

こっ、こんなに喉が渇いているのに・・
麦茶が無いなんて・・

もう、この世のが
終わってしまうんじゃないかと
途方に暮れようとしたその時、
僕の視界に飛び込んできたのは、

冷蔵庫の上段に置かれた
ガラスのコップに入った「麦茶」!

そうか。。。母さん
遊びまわって喉が渇いて
帰ってくるであろう僕の為に
一時でもすぐに飲めるようにと
コップに入れて冷やしてくれたんだ!

母さん、ありがとう。
あなたの子供に生まれて僕は幸せです。

 


コップを手に取り
僕はその愛情の詰まった麦茶を
躊躇する事無く、一気に喉の奥へと
流し込んだんだ!!


ん!?


んん!?

飲み込んだ瞬間
焼けるような衝撃
僕の「気管と食道」を襲う!!
└|゜ロ゜;|┘


ゲホゲホーーギョエっ
グガぁぁぁぁぁ!!」 
(` 曲 ´)

僕の尋常でない、
えずり声に母さん・・

もとい。
母ツネミが飛んで来た!

ああっ!あんたっ!
 コレ飲んだがかねっ!

あんたという子は!
  コレは・・・!

ニッカの
 ウイスキーぞね!




そう。麦茶と間違えて、
アルコール度数約40%の
ウイスキーを

一気に飲んでしまった
小学低学年のワタシ。
・゜・(ノД`)・゜・

この後母から
大量に水を飲まされ
口に指を突っ込んで
ゲボゲボ吐かされるハメに。

これが、ワタシ
人生初の飲酒をした

夏の日の思ひ出」。

嗚呼、母さん・・・


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↑なぜウイスキーをコップで冷やしてたのかは未だ謎です。orz
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