私たちは「あれがほしい、これがほしい」「まだ足りない」と走り回っています。
欲を満たしたかと思うと、またさらなる欲が出てきます。
いつまでたっても、満たされることはありません。
まるで、ずっと燃え続ける炎のようです。
欲を満たそうとすることは、燃え続ける心に、さらに燃料をあげることなのです。
※ブッダの教え一日一和(今を生きる366の智慧)ヨリ
最近は商売の上での競争が大変激しくなり、同業者どうしでも、
ともすればお互いを競争相手とばかり考えているようです。
もちろん競争意識は必要でしょうが、考えてみれば、
誰も争うために商売をしているわけではありません。
ですから、近所に新しく同業者のお店ができたからといって、
目にカドを立てるのではなく、おおらかに迎える。
新しいお店の方も、先輩に対し謙虚な気持ちでいわば"仁義"をきる。
そういう好もしい姿は、お客さまのお店全体に対する信用を高めることになるでしょう。
だから一方で適正な競争をしつつも、同じ道にたずさわるお店どうし、
お互いによしみを通じていくことが大切だと思うのです。
※松下幸之助【一日一話】より