悟った人は、すべてのものが無常であることを実感して生活します。
だから、何も溜めることはありません。
心に何の不安もありません。
食事さえも、体を維持するために必要な量だけに限ります。
鳥が空に足跡を残さないように、
悟った人の行方にも、足跡はないのです。
※ブッダの教え一日一和(今を生きる366の智慧)ヨリ
昔から「利は元にあり」という言葉があります。これは利益は上手な仕入れから生まれてくるということだと思います。
まずよい品を仕入れる。しかもできるだけ有利に適正な値で買う。そこから利益が生まれてくる。
それを「利益は元にあり」と言ったのでしょうが、実際、仕入れはきわめて大事です。
ところが、この「利益は元にあり」ということを、ともすれば単に安く買い叩けばよいというように解釈する人があるようです。
しかし、決してそうではなく、仕入先を、品物を買って下さるお得意先と同じように大切にしていくことが肝要だと思います。
そういう気持ちがないと、結局は商売は繁昌しないと言えましょう。
※松下幸之助【一日一話】より