一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2016.8.13 北八ヶ岳2日目

2016年08月17日 | 北八ケ岳
前夜はダウンジャケットやフリースを着込んだままシュラフに入り寝入るが夜中に寒くて何度か目が覚める。
購入したシュラフはイスカの180Xサマーシュラフでコンパクトで軽量で良いのだが羽毛の量が少し少なかったのかなあと思う。
朝4時半頃空が白じんできたので洗面に起きて小屋前の気温計を見ると12℃だった。
ガスが発生していてテント外側は随分濡れていたがテント内は結露も無くて快適だった。
今日の行程は天狗岳から根石岳そして箕冠山から夏沢峠へ下り硫黄岳の爆裂火口を見て本澤温泉の野天風呂に入り、みどり池へと周回するつもりにしている。
このルートは何度か歩いているのでゆっくり発つことにしてシュラフにまた入ったりしてだらだらと過ごし6時過ぎにお腹も空いてきたのでラーメンを炊いてパンと食べる。
食事したことで身体も温まり、日差しが時々出てきたのでテントを裏返して風に当て濡れている所を乾かす。
ツェルトの横浜の人は予定では蓼科山まで行って八ヶ岳縦走をするつもりでいたらしいのだがハイドレーションシステムのチューブの根元が壊れて水漏れするらしく、これでテンションも下がりバスのある渋の湯に下山するとのことでゆっくりされていた。
こちらは乾いたテントやシュラフを畳み荷造りをして7時20分に黒百合ヒュッテ前から天狗の奥庭へ向けて岩の重なる道に入り出発する。







そこを登りきると一気に視界が拓け天狗岳はガスが出ていて見えないが水の無いすりばち池が眼下に広がっていた。
すりばち池をちょうど半周するような岩ルートを詰めていくと時折ガスが切れて両天狗岳が青空に映えて眺めることが出来た。



後ろを振り向けばなだらかな中山の山容を望むことが出来た。



天狗の奥庭の岩が重なった小ピークにリュックを下して空身で登り行動食を摂ってしばらく休憩する。






その付近から晩夏ならではの花トウヤクリンドウの株があちこちに見受けられるのだが天気ながらガスが出ているので大概は花さきは閉じていた。




岩場の足運びに注意しながら歩を進めていくと東天狗岳が間近に迫ってきた。






その辺りには花期が過ぎて赤い実のなるコケモモも岩にへばりついていた。



しばらく斜度のある登りを詰めていくと中山峠からの登山道に合流する。



この辺りもミヤマダイコンソウや一株先の開いたトウヤクリンドウ、その他いろんな花が盛りがすぎているものの咲いていて目を楽しませてくれた。










その斜面を登りきると多くの人が休憩している東天狗岳の山頂に9時半到着した。




時々ガスが切れて顔をだす西天狗岳が目の前に見える岩の上に腰かけて休憩する。




西天狗岳はピストンになるので今回はパスして根石岳目指して東天狗岳の山頂を後にする。



鞍部に下るルートにもミネウスユキソウなどいろんな花を見ることが出来た。







鞍部に下ると下山先となる本澤温泉に下る分岐に着くが硫黄岳の爆裂火口が見たかったので根石岳へと登る。



天狗岳は又ガスに覆われていた。



この稜線歩きは左右に遮るものがないのでこの日のように天気がある程度安定していると何とものびやかで気持ちの良い一時となり、根石岳への登りもすぐに山頂へと登れる。



山頂から行く手の根石山荘と箕冠山が見てとれた。



ここの鞍部のザレ帯にはロープが張ってあり左右ともに枯れかかったコマクサの株が随分あった。





この先の箕冠山は樹林帯の中のなだらかなピークでオーレン小屋への分岐になっている。
樹林帯に入り東に転じてほぼ下り基調に進んで行くとやがて夏沢峠へと抜けた。



生憎硫黄岳の爆裂火口はガスに半分巻かれていた。



ベンチで一服してから11時半に夏沢峠を本澤温泉に向けて下ることにする。



画像では実際に見た綺麗な色が出ていないのだが黄緑色蛍光スプレーを吹きかけたような綺麗な苔が登山道脇に広がっていた。



夏沢峠から本澤温泉への下りは木段も無い段差がほとんど無いフラットな道なので膝に不安を抱えている身には有難い下りだった。



下り始めてから40分ほどで一つの楽しみにしていた日本一高所にあるという野天風呂が眼下に見えた。



だれも入浴していないので硫黄臭のする道を進んで右手の沢筋へと向かう。







早速、服を脱いで久しぶりの野天風呂に浸かる。
お湯はかなり熱くて42度位ありそうな感じだった。
硫黄岳の爆裂火口を正面に見ながら沢のせせらぎに耳を澄ませて贅沢な気分になって寛ぐ。



しばらく入っていると胸や太ももの肌がピリピリしてきたのと4人の若者がやってきたので上がることにする。
そう言えば以前入った時にも肌に刺激があったことを思い出したがどうやら硫黄成分に肌が負けているようだ。



そして本澤温泉に行って入湯料600円を支払って稲子湯までの道について教えて頂く。
というのは以前みどり池経由で下った時に登りが長くて辛かったイメージが残っていたのでここから本沢登山口まで下り林道を歩いて稲子湯まで行くのは如何なものかと聞くと舗装路の林道歩きは長くて途中で嫌になるので少し登りになるのも最初だけでみどり池経由で下山した方がいいですよと教えて頂く。
そして13時に本沢温泉を後にして10分ほどでみどり池への分岐にとりつく。





以前歩いた印象とは違って教えてもらったようにしんどくなることもなくやがて水平歩きの道へとなる。
この道はあまり人が入らない所で以前通った時にはニホンカモシカが出迎えてくれたのだった。
途中、花期が過ぎたクリンソウの群落が3か所あったのでさぞ咲いている時は綺麗だろうと想像する。



静かな山中を詰めていくと昨日通った分岐に着き、やがて14時10分にみどり池に到着した。





2泊目をこのしらびそ小屋キャンプ地に考えていただのが計画悪く生憎夕食の食材を切らしてしまっていたのでそのまま稲子湯に下ることにする。
サワギキョウの咲く稲子湯にはそこから1時間10分ほどで無事下山。





稲子湯に宿泊をお願いし、半透明の温泉にゆったり浸かって疲れを落とした。
夕食は佐久らしい鯉のアライ、山かけそば、鳥鍋、フライ盛り、椀物、吸い物と沢山の美味しい料理を完食。
食後又温泉に入りオリンピックを見て暖かい布団で寝た。
翌日は大阪に帰るので4時半頃起きてもう一度温泉に入り身体を温める。
稲子湯を5時過ぎに出発し懐かしいメルヘン街道に入り標高2127mの麦草峠を通る。



そして諏訪ICから中央道に入りぼちぼち休憩しながら楽しい休暇を終えて大阪へ帰った。
















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