一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2019.1.3~1.5 上高地二日目

2019年01月07日 | 北アルプス
朝目覚めて窓の外を伺うと雲は無さそうだが放射冷却で相当冷え込んでいる様子。
出発前にお湯を1.5L沸かして頂いたポットを詰める。
要らない着替えや食料をローカットシューズは部屋に置いたので機能より大分と軽く感じる。
6時過ぎにもう一人常連の関東から来た単独の女性と玄関口でバンに乗り込む。
釜トンネルに向かう途中の道路標示温度は-12℃、久しぶりの10年振りとなる-10℃以上の寒さになるんやなあと思う。
備えはドライインナーとウールのインナーの2枚、中間着も2枚重ねた上に昨秋に買った暖かいダウンを着てその上にまだアウタージャケットを羽織り、顔と頭はバラクラバを着ける。
下半身は下着に裏起毛のタイツと秋冬用パンツを穿き、その上にレインパンツとスパッツを着ける。
靴下は薄手のインナーのブレスサーモとウールソックスの2枚重ねに厳冬期靴と、あと-5℃くらいまでならいらっしゃいといった出で立ちだ。
靴用貼るカイロも持って来ていたが着けると違和感が出そうなので無しにする。
手袋は業務用の薄い使い捨てゴム手袋が熱を逃がさないので良いと聞いていたので素肌に着けインナー手袋を上にはめ、その上に厳冬期用のグローブを用意する。
ただ厳冬期用のグローブを着けるとストックのベルトに手が入らず、ベルト無しで使わなければならない。
ストックは今回の為にスノーバスケットを着けてきた。
雪深い時期にはこれが有る無しで全く使用勝手が違うのだ。

15分ほどで釜トンネルに到着し、オーナーから帰りは釜トンネル入る時に電話してくださいとのことで時間制約が無く、いつになっても構わないのもとても有難い。



ここの標高が1315m、普段よく登る地元の金剛山の山頂が1215mなので、まだそれより100m高い場所になる。
釜トンネル内は以前歩いた印象と違い、要所要所ライトが点いていてヘッデンが要らないのと、以前は暗い中、所々天井から漏れる水滴が地面で氷が着いていた箇所があったように思うのだが、そのような足元に注意しなければならない所も無く歩くことが出来た。
約1300mほどの半分を過ぎた辺りから身体も暖まりだして汗を掻き始める。
たまらずバックパックを下ろして水を飲みアウターの下に着ていたダウンを脱ぐ。
その後、このダウンを終日着ることは無かった。
釜トンネルを抜けると左手に未だ陽の差さない焼岳の山頂部分が見える。



目の前には以前は無かった上高地トンネルが出来ていてこちらに向かう。



トンネルの外、左側にトレースが付いているが通行止めの柵があるので、こちらも明るいトンネルを歩く。
距離は釜トンネルほど長くは無く、抜けると焼岳の山頂部分に陽が当たりだし、雲一つ無い最高のお天気が広がっていた。



大正池に向かって歩いていると白く輝きだした焼岳と池の周りに霧氷の光景が広がっていた。





そして霧氷の右手には穂高岳が見え出すとテンションが一気に上がる。



こんなすごい圧倒される景色を見て、この日ここに来れたことがとても幸せなことやなあとつくづく思う。
もちろん今年初めての素晴らしい天気、たまたまその日に巡り合えたことに手を合わせたい気分になり感謝する。
大正池の畔に降り立つと5人程本格的な機材で撮影をされていた。
穂高岳を見ると池から朝霧が立って、より一層神秘的な風景を醸し出していた。



しばらくは圧倒されて先へ行くことも忘れてじっと佇む。











ここにしばらくずっといても良いかなあという気持ちと、やっぱり先の風景も気になりだし大正池を後にする。
昨夜雪が少し降ったようで適度なクッションとなり膝にやさしくツボ足で歩き易い。
ただ指先がジンジンするのでストックを脇に抱え、手をグーパーして血流を促しながら歩く。
またバラクラバの口周りはバリバリに凍る。
林間のバス道を抜けて8時半にバスターミナルに到着。



バスターミナルの裏側から河童橋に行く。



やはりここからも素晴らしい風景が広がっていた。





梓川からはまた朝霧が湧いて来ていて、大正池辺りはまた綺麗だろうなあと思いを馳せる。



こうなれば田代湿原や田代池は後回しにして明神岳も正面から見ようと小梨平を抜けて明神を目指して歩く。
昨夜、西穂山荘まで登るルートの途中にある標高2000m辺りのピークまで登ることも考えていたが、岐阜のNさんから多分トレースが無くてラッセルになるので止めといたほうが良いのではとアドバイスをもらっていた。



この後の記事も長くなりそうなので(書くのに疲れて_(._.)_)今回はここまでにします。

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