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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

頭を垂れる稲穂

2022年09月22日 06時35分37秒 | 棚田

田圃の状況が黄金色に変わってきた。平地部に比べ環境が厳しいとはいえ、季節は変わりなく巡るようだ。当地もあと数週間すれば稲刈りが始まる。家族総出の賑やかな姿は消え去ったが、それでも実りの秋は有り難く厳粛に受け止めたいもの。日本人が稲作民族で、米を主食とする姿は永久的に変わらないかと思っている。瑞穂の国、瑞穂の民なのだ。米の消費量は減ってるとはいえ、品種が改良されて次々と美味しい米が出現しているようだ。中には5キロの袋が4000円程もする品種もあるとか。未だお目に掛かったことは無いが、相当美味しいとの噂が。当地での栽培は、「ヒノヒカリ」と呼ばれる品種がメイン、味覚は個人的な傾向があるので評価は置いときましょう。子狸は主に雪国産の米を愛用しております。

さて肝心の稲穂だが、台風14号にもめげず大半が無事に成長しているようだ。実りの程が十分なのか、多くが頭を垂れだした。ズッシリと重たい実が詰まっているものと推測している。画像は師匠の田圃だが、棚田の傾斜地にも関わらずしっかりと実っているようだ。師匠の田圃は恵まれており、傾斜地の棚田にも関わらず機械類の使用が可能だ。従って、田植えは「田植機」で、稲刈りは「コンバイン」で・・・・・と機械化が進んでいる。しかも腰を痛めておられるので、専らサラリーマンの息子氏が余暇を利用して助っ人に。機械の使用が可能なら、年間の従事日数が少なくても稲作は可能なようだ。最も設備投資の額が大きいのと、米価の低迷で採算は取れない模様。自家用のみだろう。

こうした状況がもたらすのか、農家の子どもでも「稲刈り」や「田植え」を体験しないまま成長する者も少なく無いとか。せっかくの環境にありながら、環境を生かせぬ姿はかわいそうでもある。気象異変は続いている、お隣の中国では、華北は砂漠化、華南は干魃・・・・・人工降雨の実験まで行われているようだ。農業国家と思われがちなお隣だが、実際には食料輸入国家、気象変動の危機は我が国以上だろう。最も輸入に頼るのは瑞穂の国も同じ事、最終的には食料を自家生産出来る者だけが生き残るのかな。

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