隣の畑でネギが大きくなっている。ここらでは余り見掛けぬタイプである。ずんぐりむっくりと言ったら失礼だろうか。群馬県の下仁田町当たりを原産地とする「下仁田ネギ」である。主として冬場、鍋料理に利用されることが多いようだ。ここらでは見掛けぬと書いたが、栽培が長期にわたるので、せっかちなオオサカジンには相性が悪いのかも。お隣さんも昨秋種蒔きしてかれこれ1年、随分と大きくはなってきたが、未だ収穫とはいかぬようだ。概ね15ヶ月前後掛かるようで、お隣さんも正月前後の収穫だろう。画像でお解りのように大量に植え込んでいるが、栽培主はどうやら販売を狙っているようだ。ネギが太めなので1本単位の販売かと思うが、1本毎にパッケージするのかな。
ネギのサイズを測定してみたら、茎丈が40センチほどあった。直径は3~5センチ程度だろうか。かなり大きめのネギなので、鍋料理としても1回につき1本あれば十分ではなかろうか。下仁田ネギは若干の辛みがあるようで、煮炊きする事で甘さに変わるとか何とか。鍋料理に重宝されるのもそうした特徴によるのかも知れない。現在は全国的に栽培がみられるようだが、やはり中核となるのは下仁田町周辺だそうな。土壌とか気象条件とか栽培を決定づける因子が、地域固有の特異性によるのかも。我々も栽培するサツマイモの「安納芋」もそうかと思うが、かっては種子島からの島外持ち出し厳禁だったそうな。それが現在は通販でも苗が販売されている。例え島外で作っても同じ物は出来ない・・・・・・との自信の現れなんだろう。
さて肝心の下仁田ネギ、もう数ヶ月すると収穫が始まるのだろう。正月の鍋料理用に販売に励んで欲しいもの。1年半にもわたる長期栽培、手間暇も大変だったかと思う。植えっぱなし、という訳にはいかず、何回も移植替えが必要なようでたんびたんびに植え替えていた。苦労が報われるのもまもなくだろう。若き挑戦者にご褒美があることを願ってます。