どうも、こんにちは。
本シリーズで何度かとりあげました、貴船神社についての記事です。
この貴船神社は古くから水の神様、つまり降雨祈願の神社として知られています。
毎年3月9日には、現在でも「雨乞(ごい)祭」が開催されます。
今年(2014年)私は、仕事の都合により行けませんでしたが、一昨年に行ってきた時の写真画像が残っておりましたので、それとその時の記憶を元にして、記事を書いていきたいと思います。
当日の貴船の様子。
その日は朝から曇りがちで、少し雨が降っていたように記憶しています。
雨乞祭の当日に、それも直前に雨を降らせてくださるとは。
その年の貴船の神様、準備が良すぎです(笑)。
貴船神社・本宮へ。
その象徴とも言うべき、赤い灯籠の並ぶ石段が。
その日は平日であったにも関わらず、何人もの参拝者や見学者の姿も見られました。
境内に立つ、黒馬と白馬の像。
ここが「絵馬の発祥地」であることを表すものですが、知る人とぞ知る話です。
この絵馬も、雨乞いの神事から始まりました。
平安時代、雨を降らせるための祈願には黒馬が。雨を止めるためには白馬が捧げられていたそうです。
これが後に、馬の代わりに「絵馬」を捧げるように変化したそうです。
雨乞祭の神事が始まります。
貴船神社さんのご説明よれば、単に降雨祈願を行うだけの祭事ではないそうです。毎年農作業が始まる前の時期に、適切な量の雨の恵みがあり、天候が穏やかで、豊作になるように祈願するためのものなのだとか。
まず宮司さんが「今年一年、適切なの雨を賜りますように」と願いをこめた祝詞を奏上します。
次に、神職さん2人が神前にお供えしている手桶の御神水に神酒と神塩を入れてかき混ぜ、互いに水をかけあいながら本殿の外に行きし、「雨たもれ、雨たもれ! 雲にかかれ、鳴神じゃ!」と唱えながら、榊の枝で天に向かってその水をまきます。
貴船は水の神様が鎮座する地です。
そのためか、雨の光景がよく似合います。
また、雨乞祭のスケジュールに合わせて、貴船の神様は周到に雨を準備されたものと思いますが……。
それにしても、やはり準備が良すぎたのではないかな、という気がしないでも。
小雨が降っている中を、神職さんが「雨、たもれー」と唱和している様子は、少しシュールなものが(笑)。
その間も宮司さんの祈願が続きます。
その次に「絵馬焼く納式」、つまり絵馬のお焚き上げが行われます。
絵馬発祥地で、かつて多くの馬が奉納された貴船神社らしい祭事です。
たくさんの絵馬が、おそらくは1年分でしょうか。貯まった絵馬がお焚き上げされます。
小雨が降っていたこともあって、火の勢いはやや弱められているような気もしますが、たくさんの絵馬がお焚き上げされる様子は壮観です。
こうして、雨乞祭は終わります。
明治に琵琶湖疎水が出来ましたが、現在もなお貴船は、京都の貴重な水源のひとつであることに変わりはありません。
それがこのようにして守られてきたのかと思って観ると、感慨深いものがありました。
それでは、今回はここまで。
また、次回。
*貴船神社への地図・アクセスはこちら。
*貴船神社のHP
http://kifunejinja.jp/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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