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どうも、こんにちは。
世間では再び新型肺炎、いわゆるコロナウィルスが再び蔓延しそうなイヤなムードが漂っているようですが。
今年もまた蓮の美しい季節を迎えましたので、2020年(令和2年)の蓮の光景が美しい霊場魔所を巡る第2回と行きたいと思います。
今回は、「蟹の恩返し」という民話・説話で知られる大蛇伝説、宝勝牛の伝説、仁徳天皇の弟・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)を案内したというウサギの伝説など、幾つもの伝説・伝承が遺る宇治・三室戸寺の蓮の光景を巡ります。
この古刹はつい最近でも、第698回「2020年・三室戸寺のハートブレイク紫陽花と大蛇傷心伝説」で紹介したことがあるので、もしかしたら「またかよ」とか思われた読者の方もおられるかもしれませんが・・・ここは私、小路のお気に入り蓮スポットのひとつでもあるので、ほぼ毎年訪れることにしています。
今年もせっかく訪れたので、紹介したいと思います。
まずはアクセスから。
京阪電車「三室戸」駅から。
住宅街の中の道を進んでいきますが、道中で幾つもの花々が迎えてくれるのもまたうれしいですね。
雨の降る中、三室戸寺の入り口へ。
この前を横切って流れる小さな川を「戦川(いくさがわ)」、この川をまたぎ入り口へと続く小さな橋を「蛇体橋」といいます。
どちらも凄い名前ですが、この橋には、「雨の日には、「蟹の恩返し」伝説で倒された大蛇の影が、橋の裏側に見える」という言い伝えも伝わっています。
その詳細は第698回記事などで紹介しましたので、今回は省略しますが。
私はたいてい、雨の降る日を選んでこの古刹を訪れることにしていますが、その理由は、蓮や紫陽花、紅葉などが雨に美しく映えて見えるからという他に、この伝説上の大蛇の影を一目でも見てみたいという思いもあるからです。
もっともこの時も、大蛇は私の目の前に姿を現してはくれず・・・。
残念ですが、気を取り直して参道と紫陽花園を進んでいきます。
前回訪れた時と比べて見頃は過ぎた感も否めませんが、それでもまだ紫陽花も咲いていました。
本堂への石段を上がっていきます。
石段を上りきったところに、人面に蛇体の姿をした宇賀神(うがじん)の像が。
「蟹の恩返し」伝説で、大蛇から救われた娘が、大蛇の供養のためにこの寺に納めたという神像を元に造られているそうです。
不動明王の像がある手水舎も。
そして本堂前に広がる蓮園へ。
蓮の花の開花状況には、種類によって多少の差があったようですが、それでも例年通りに美しい姿を見せてくれました。
蓮の花々を眺めつつ本堂に礼拝(らいはい)。
今年もまた。
来年もまた観られますように。
そう願って、本堂前の蓮園を後にします。
ところで、最後にもう一度。
前回訪れた時もそうしたように、「蟹の恩返し」伝説の大蛇の影が、川や橋の裏にないかどうかを観てみます。
残念ながら、この時も大蛇の影は見られず。
伝説が伝説に過ぎなかったからなのか。
私自身に霊感などの見る能力がなかったからなのか。
或いは、人間に手酷い裏切りを受けたトラウマから重度の人間不信に陥って隠れたまま、引きこもってしまったままなのか・・・。
けど、大蛇くん。
もし居るならば、いつか姿を見せて欲しい。
またもやそんなことを思いながら、蓮の古刹を後にしました。
今回はここまで。
また次回。
*三室戸寺へのアクセス・周辺地図はこちらをご覧下さい。
*三室戸寺のHP
https://www.mimurotoji.com/
*『京都妖怪探訪』まとめページ
https://kyotoyokai.jp/
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