どうも、こんにちは。
本シリーズの北京都編。
いよいよ近畿最北の地、京都最北の妖怪伝説にまで辿り着きました。
それが今回紹介します「経ヶ岬」です。
この「経ヶ岬」という地名の由来ですが。
一般には、この地に見られる地形に由来すると言われています。
この岬の周辺は波の浸食作用によって、石に柱状に割れ目の入った柱状節理が見られる断崖絶壁となっています。その割れ目の入った断崖絶壁が、経巻を立てたように見えるので「経ヶ岬」と呼ばれるようになった。
しかしこの地名の由来は、この地に伝わる悪竜の伝承から来ているという説もあるのです。
昔、この辺りの海には悪竜が出没し、船を転覆させるなどの悪事をはたらき、それをある僧がお経や文殊菩薩真言の力で悪竜を封じたか、改心させたので、「経ヶ岬」と呼ばれるようになった。そんな伝承も遺されています。
『京都妖怪探訪』シリーズで、そういう地も是非とも訪れたいと思いました。
「丹海バス」で、「天橋立」「籠神社」のある宮津市、「浦嶋神社」のある伊根町を通過し、丹後半島の最北端「経ヶ岬」を目指します。
途中で「蒲入」という、小さな漁港を通ります。
見た感じ、静かな、穏やかな漁村という感じでした。
「ここでゆっくりしていきたいな」という気もしました。
が、一日で「籠神社」「傘松公園」「浦嶋神社」そして「経ヶ岬」といういくつものスポットをわずか一日で回るハードなスケジュールを組んでいましたので、「先を急がなければ」という気持ちの方が、この時は勝ってしまいました。
何よりもバスの本数があまりなさそうなので、「ここでバスを降りてしまったら、後が大変そうだな」という判断もありました。
しかしこの時、港には「漁港めし」の幟が。
後で調べてしたら、「蒲入水産」という地元の会社が、期間限定で「漁港めし」という料理を出していたとのことでした。
メニューを見ると「旬のお刺身」「漁師汁」「丹後コシヒカリのご飯」等のメニューが……。
その時は急いでいたとはいえ、そんな美味そうなものを食べる機会を目の前にしながら、みすみす逃していたとは。しかも、今年の「漁師めし」営業は既に終了したとか。
うーん。今更ながら、何とも残念です。
何時になるかはわかりませんが、次にここを訪れる時には、是非とも食べてみたいものです。
その為にも「蒲入水産」さんには、是非とも来年も「漁港めし」を続けていただきたいものです。
……と、話を戻します。
「丹海バス」でさらに北へ。
車窓の外には、丹後の海の光景が広がっています。
「経ヶ岬」停留所に到着。
ここにはバスか車の他、交通手段がないようです。
バス停から岬に行くには、2通りの道がありました。ひとつは車でも行ける広い道。もうひとつは、浜辺を通る狭い道と。
私は後者の道を選びました。海岸浜辺の光景もゆっくり見てみたかったのと、車の通らない道を歩く方が事故の危険も少ないだろうと考えたからです。
しかし後から思えば、この判断のために苦労することになってしまうのですが(苦笑)。
狭い道を浜辺へと降りていきます。
伝承では、悪竜と戦った僧は岬の上に上って三日三晩もの間、文殊菩薩真言を唱え続けたとされています。
そこで海岸から、岬へと登る道を行きました。
そして岬へ続く道を歩き続けるのですが……。
記事がそこそこの長さになりましたので、今回はここで一旦切ります。
それではまた次回。
*経ヶ岬(「京丹後市観光協会」HPより)
http://www.kyotango.gr.jp/navi-blog/kyotango-tourist-attractions/nature/resort/tango-resort/%E7%B5%8C%E3%83%B6%E5%B2%AC/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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