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京都の闇に魅せられて(新館)

梅宮大社 @ 京都妖怪探訪(343)





 どうも、こんにちは。

 あっ……。
 ここで「えっ?」と思った方もおられるかもしれませんね(笑)。
 何故、343回よりシリーズ第344回第355回の方が先に掲載されたの? とか思われた方もおられるかも。
 いえね、ちょっとした訳があって掲載順序が(汗)。

 それはともかくとして、今回は京都の梅宮大社(うめのみやたいしゃ)をとりあげます。
 ここはその名のとおり梅の名所として有名で、また子宝祈願の霊石「またげ石」があるように子宝祈願などのご利益でも知られています。

 


 いつものように、まずはアクセスから。
 京都市営バス「梅宮大社前」停留所






 すぐ西側の「梅宮大社前」交差点を北上します。












 鳥居と門をくぐり、中へ。






 まずは本殿にて参拝。






 さて、ここで。
 そもそもこの神社は、どんな神様を祀っているのかという話を。
 
 梅宮大社のHP「祭神・縁起」コーナーによれば。
 まず本殿には、以下の4柱の神様。

・大山祇神(オオヤマツミ)。酒造の祖神。
・木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメ)。大山祇神の娘。
・瓊々杵尊(ニニギノミコト)。木花咲耶姫命の夫。
・彦火火出見尊(ホオリノミコト)。大山祇神の孫。つまり木花咲耶姫命と瓊々杵尊の子。

 日本神話に詳しい方なら、「これは荘々たるメンバー」だと思われたでしょう。
 そうです。天孫降臨神話の時に、降臨した天孫(瓊々杵尊)と、その妻(木花咲耶姫命)と、その間に生まれた子(彦火火出見尊)、そして義理の父(大山祇神)。
 大山祇神と木花咲耶姫命は縁結びの神様として、木花咲耶姫命は子宝安産の神様としても祀られています。

 ここで私は「おや?」と思いました。
 ここで不自然に外されている神様が2人居るのではないか、と思いました。
 そのうち一人は、大山祇神のもう一人の娘で、木花咲耶姫命の姉である磐長姫(イワナガヒメ)です。本シリーズ第135回の「貴船神社・結社(ゆいのやしろ)」でもとりあげましたが。
 妹と二人で天孫・ニニギに嫁いでいったのですが、イワナガヒメだけブスだから追い返されたという……何とも可哀想な女神様です。
 もう一人、家族であるはずなのに、この祭神から除外されている可哀想な神様が居ます。
 彦火火出見尊の兄・火照命(ホデリノミコト)です。
 この兄弟ですが……火照命・彦火火出見尊の兄弟の別名が「海幸彦」「山幸彦」だと言えば、おわかりいただけるでしょうか。
 磐長姫、火照命(海幸彦)はどちらも、神話上では「負け組」になっています。
 一見、家族で祀られている主祭神の中からこの負け組2人は、ここでも除外されているのかな、と思ったらちょっと気の毒にもなってくるのですが……。






 相殿には、以下4人の人物が祀られています。

・嵯峨天皇
・橘嘉智子(檀林皇后) - 嵯峨天皇の后
・橘清友 - 橘嘉智子の父 - 橘嘉智子の父。嵯峨天皇の義父
・仁明天皇 - 嵯峨天皇と橘嘉智子の子


 嵯峨天皇は「三筆」の一人とされたほどの書道の達人であり、また学問の振興に尽力したということで、「学問の神様」とされています。
 その后・壇林皇后こと橘嘉智子は、境内に祀られている霊石「またげ石」をまたいで、仁明天皇を産んだというエピソードなどから、「安産の神様」としても祀られているそうです。
 そして仁明天皇は楽曲の名手として、日本最初の作曲者として有名だったことから「音楽芸能の神様」として祀られています。
 何故、嵯峨天皇と橘家の人たちが神様として祀られているかといいますと、元々は橘家の氏神として創建された社だったからで、橘嘉智子の時代に現在の地に移されたそうです。
 そう言えば、梅宮大社のHP「祭神・縁起」コーナーをもう一度よく見ると、本殿の4神と、相殿の4神の家族構成を見てみますと、両者の家族構成が全く同じであることに気づきます。
 なるほど。
 本殿の主祭神のうち、磐長姫と海幸彦が除外されて4人だけが祀られていたのは、橘家の人々が一族の者を神に見立てるために、神様と同じ家族構成になるようにした(あるいは、神様の家族構成が自分たちと同じになるようにした)と考えれば、納得がいきます。






 ところで梅宮大社と言えば、その名の通り梅の名所です。
 ここを訪れたのが、梅の時期(とは言ってもまだ咲き始めの季節)だったので、境内の庭を散策して行きます。









 この時、紅梅はまだ五分咲きくらいでしたが、白梅の方はちょうど見頃だったようです。









 神苑の方も観ていきます。
 こちらは入場料500円が要ります。


















 ここにも梅が美しく咲いていました。









 ところで、この梅宮大社に伝わる「またげ石」。
 壇林皇后はこの石をまたいで懐妊・安産したといわれる、伝説の霊石です。
 『京都妖怪探訪』シリーズをしている者として、是非ともその霊石もこの目で見て、撮影したいと思ったのですが……。
 その霊石は本殿・相殿の神域の奥にあり、一部の関係者か、子授け・安産の祈祷を受ける夫婦しか入れてもらえません。
 ですから独身者の私は入ることができませんでした。
 残念ですが、仕方がありません……。

 ここを訪れ、子授け・安産祈願を受けられる方は、読者の皆様と私に代わって目にしていただきたいですね。


 なおここの神苑では、梅の花の他、季節毎の花が楽しめるそうですから、梅の時期以外に来ても楽しめそうです。
 季節毎にそれぞれ違った美しさを見せてくれるというのも、日本庭園の良いところですね。






 それでは今回はここまで。
 また次回。





*梅宮大社へのアクセス・周辺地図は、こちらをご覧ください。



*梅宮大社のHP
http://www.umenomiya.or.jp/





*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





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