今回も、半月遅れで今年(2011年)の祇園祭の記事を書きます。
今回は24日に行われた「還幸祭」についてとりあげます。
祇園祭といえば、前回記事でとりあげた「山鉾巡行」をイメージする人が多いようですが、それは少し違います。
いや、「祇園祭=山鉾巡行」というのも間違ってはいません。
より正しくは、7月1日の「吉符入り」から31日の「夏越祭」まで1ヶ月に渡って続く一連の神事を「祇園祭」というのであり、「山鉾巡行」もその中のうちのひとつにすぎないのです。
その「山鉾巡行」よりも重要なのが、「山鉾巡行」の後に行われるという「神幸祭」と「還幸祭」です。
「神幸祭」は、八坂神社から祭神の分霊を乗せた三基の御輿を四条寺町にある「御旅所(おたびしょ)」という社に迎えるという神事です。
「還幸祭」は、7日7晩「御旅所」に泊まった神霊を乗せた三基の御輿を、八坂神社に帰すという神事です。
今年はそのうち、「還幸祭」を少しだけ見るという機会に恵まれましたので、その時の様子を記事にしました。
京都市営地下鉄の「京都市役所前」駅から、寺町商店街に入り、寺町通りを南下していきます。
その途中で、「還幸祭」の御輿を担ぐ人たちの集団に出くわしました。
威勢のいいかけ声が、商店街に響き渡ります。
こうして見ているだけで熱気が伝わってきます。
錦天満宮のある錦小路通りと交わる辺りにまでさしかかった時のことです。
祇園祭のお稚児さんが、馬に乗っているところに出くわしました。
お稚児さん……稚児といえば、「神の使い」とされる子供です。
多くのお供を連れて八坂神社へ社参し、神事を行います。その時稚児は、「五位少将」の位と、十万石大名の格式を与えられるそうです。
つまり稚児に選ばれるということは、大変な名誉と格式を得るわけです。
毎年、本人の家庭、健康や資質などを考慮して選ばれるそうですが、最終選考の基準は公開はされていません。
新京極通りをさらに南下し、京都のメインストリート・四条通りと交わる辺りまで来ました。
向こう側、四条通りを挟んで南側に「御旅所」が見えます。
17日の「神幸祭」より、八坂神社の神様・スサノオ(=牛頭天王)がここに泊まっていたことになります。
もっと近くによって、御輿と社を見ます。
厳密にいえば、神道では「神様の姿を直接見ることは不敬にあたる」と考えられているのですが、そこは神様に「恐れ入りますが、撮らせてください」と頭を下げ、拝んでおきました。
新京極通りの方が賑やかになってきました。
どうやら、先ほど見た御輿を担ぐ人たちの行列が来るようです。
警察官などによる交通整理や通行規制などが行われ、一団が四条通りいっぱいに出てきます。
実に幸いなことに、今年の私は御旅所のそばの場所を獲得することができました。
記事が長くなりますので、ここで一旦切りますが、次回は神事の様子や御輿が担ぎ出される様子を記事にします。
「八坂神社御旅所」(「京都観光」より)
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000429
祇園祭のホームページ
http://www.gionmatsuri.jp/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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