前回からの続きで、今年8月24日に行われた化野念仏寺の「千灯供養祭」の記事です。
いよいよ、一般参拝者の「西院の河原」への入場がはじまります。
まだ8月後半だったので、夕方6時~6時半頃でもまだ日が沈みきらずに明るかったのですが、それでも幻想的といいますか、風情のある光景が広がってきます。
そのうち、日も落ちていきます。
次第に夜もふけていって、この世のものとは思えない幻想的な光景が……。
喜んで、何枚もの写真を撮り続けていました。
しかし……。
そのうちの何枚かを見ていますと……。
石塔に人の顔のような模様が浮かび上がっている。そんなふうに見える写真が何枚かありました。
「これはまさか……ひょっとしたら……心霊写真ってヤツか!?」
なんか不安になってきまして、修行僧みたいな感じのお寺の人をつかまえて、写真を見せ、相談を持ちかけました。
「あの……人の顔みたいなものが写っている写真があったのですが」
そうしたら、その修行僧さんは
「ああ、大丈夫ですよ。そういう風に、たまたま人の顔みたいな模様が写っているということはよくあることなんですよ。祟られるとか、そういうことはありませんから、ご安心ください」
と答えられました。
「ああよかった……大丈夫だったか」とほっとしました。
何しろこういう場所であり、しかも「心霊写真がよく撮れるスポット」などと聴いたことがあるものですから。
本物の心霊写真なんてそう滅多に撮れるものではない、ということでしょう。
安心した一方で……ちょっとだけ「うーん、残念だったかな」という複雑な気持ちでしたが(笑)。
念のため、この後ご本尊に手を合わせて、さらにご本尊の前でたかれていたお香の煙によってメモリーカードを清めてきました。
ですから、大丈夫だと思います。多分。
あれから何も、悪いことも、おかしなことも起こっていませんので。
以下に、そうした写真のうちのいくつかも紹介します。
どの部分に写っているかも解説しています。
写真中央のやや上部、少し高い目の石塔。
写真左上に見える釈迦像の下にある石塔ふたつ。
写真中央の白っぽいリュックを背負い、バッグを持った水色スカートの女性の足下にある石塔ふたつ。
写真左端のジーンズを履いた人の足下左下あたりにある石塔。
あまりいい出来の写真ではありませんが。
中央よりやや左の青い服を着た人の足下にある石塔をご覧ください。
他にもこういう写真が何枚かあったのですが、きりがないのでこれだけ紹介しておきます。
もちろん、死者への供養の気持ちも忘れずに……。
帰りは、手製の灯籠に照らされた鳥居本の町並みを見ながら、この地を後にしました。
夜勤明けで疲れていたのを無理して出てきましたが、今年の8月24日は、なかなか濃い一日でした。
嵯峨・薬師寺にも、化野念仏寺にも、また機会があれば訪れたいですね。
化野念仏寺やその周辺の地図・アクセスは、こちらをご覧ください。
化野念仏寺のホームページ
http://www.nenbutsuji.jp/index.html
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm