どうも。
ここしばらく風邪でダウンして、更新を止めてしまいましたが、再開します。
今年の8月24日、京都・嵯峨野の化野念仏寺の「千灯供養祭」に行ってきた時の記事です。
ここ化野(あだしの)の地は、鳥辺野や蓮台野と共に古くから葬送の地として知られてきた場所であり、世の無常を象徴する言葉としても知られてきました。
弘仁年間(810~824年)、弘法大師・空海が、この地に葬られた人々を追善するために千体の石仏を埋め、五智如来の石仏を立て五智山如来寺を建てたのが、この化野念仏寺の始まりとされています。
当初は真言宗の寺でしたが、後に法然上人の常年仏道場となって、浄土宗の寺に。名も念仏寺と改められました。
古くからこの辺り一帯に葬られていた人たちの、多くの石塔や石仏が、境内には無数に存在します。何百年という歳月を経て無縁仏と化し、付近に散乱・埋没していた無数の石仏が、明治中期に地元の人々の協力を得て集められたのです。
毎年8月23・24日には、境内にまつられている数千体もの無縁仏の石仏にろうそくを供えて供養するという「千灯供養祭」が行われます。
また……。
そのような場所でありますから、「心霊スポット」などとしても、実は結構有名な場所でもあり、「心霊写真が撮れた」とか、「怪現象に遭遇した」などの話が伝わっているそうです……。
化野念仏寺の入り口です。
参加するには「行事維持協力金」という形で、一人あたり1000円を払わなければなりません。
ところで、開場が夕方5時半頃であり、私の場合は少しばかり早く着きすぎてしまったようです。
で、その前に少しだけ付近を散策しながら待ちます。
鳥居本の光景。
奥には、有名な「一之鳥居」が見えます。
少し離れた場所にある、京都バスの停留所の付近。
「千灯供養」と、それにあわせて行われる「あたご古街道道灯し」の準備でしょうか?
ここにも、紙製の灯籠がいくつも立てられています。
辺りを少しぶらぶらしているうちに、すぐに開場時刻に。
いよいよ入場です。
これは、まだ入り口に近い場所でしたが、たくさんの石仏が。
途中で、参拝者一人一人に、お供えするためのろうそくが配られます。
私にも一本。
「西院の河原」と呼ばれる、無数の石仏がひしめき合った場所へ出ました。
中央には仏塔と仏像が。
無数の無縁仏を、お釈迦様の説法を聴く人々になぞらえて配置してあるそうです。
ところで、この「西院の河原」の内部での撮影は禁止されています。
そのため、一部では「西院の河原では心霊写真が撮れるから撮影禁止になった」との噂もささやかれているそうでは、事実はそうでもなさそうです。
だって、こうして外部からの撮影は禁止されなかったのですから。
内部での撮影が禁止されているのは、むしろ安全上の理由からのようです。多数の石仏がひしめきあっている内部で立ち止まったり、三脚を立てたりして参拝者の通行を妨げたりすると、転倒や衝突などの事故の危険がありますから。
寺のご本尊・阿弥陀如来像がまつられているお堂の前です。
この本堂は、正徳2(1712)年に寂道上人によって再建されたものである、と伝えられています。
本堂近く、西院の河原前にまつられいる「延命地蔵尊」です。
千灯供養が始まる前に、ここで僧侶の皆様がお経を唱えます。
一般の参拝者が「西院の河原」に入る前に、僧侶の皆様がお経を唱えながら、内部を回ります。
さて、ここから我々、一般参拝者の入場が始まりますが、長くなりましたので今回はここまで。
続きはまた次回に。
化野念仏寺やその周辺の地図・アクセスは、こちらをご覧ください。
化野念仏寺のホームページ
http://www.nenbutsuji.jp/index.html
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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