江戸時代に南部藩の所領だった十和田湖は、1871年の廃藩置県で「東側は青森、西側は秋田」と、あいまいに定められもめごとになっている。ホテル横の神田川という河川の右岸が休屋(青森)、左岸が休平(秋田)で小さな橋は両国橋。また、北側の地域は一体が国有林。
地元の新聞によると、十和田湖をめぐって隣接する青森県十和田湖町と秋田県小坂町の境界線が130年以上にわたり画定していない。両町は湖面を6対4に分割することなどで合意の方向となったが、町長同士の論争が再燃し、両県の県境問題でもある十和田湖の“帰属”は、宙に浮いた格好。湖の面積がどちらにも含まれていないため、年間千六百万円近い地方交付税が宙に浮いたままとなっている。年々水質が悪化している現状を聞くと、早く解決して環境保全対策を推進すべきと思う。そして次世代に美しい十和田湖を残すためにも・・・・